タイで有名な物語『ラーマキエン』

【ラーマキエン】世界観崩壊で描くラーマキエン!3

2019年8月9日

タイ旅行で多くの人が訪れる観光地、ワットポーやワットプラケオに描かれている壁画ってどういう意味があるのだろう?何やらストーリー仕立てな感じだけど、一体、どんな話なの?そういえば、タイの古典舞踊演劇でも壁画に描かれていたような、お面をかぶっていた気がするけど、何か関係があるのかな?

 

 

こんな疑問に答えます♪

 

 ※ラーマキエンシリーズを読むのが初めての方はこちらのまとめ記事からご覧ください。

ラーマキエンシリーズまとめ記事

【ラーマキエン】知ってるとタイ人と仲良くなれる物語【まとめ】

全17記事にわたって詳細に「ラーマキエン」についてまとめてあります。

ラーマキエンについて知りたい方は必見です!

 

記事の内容

・タイ旅行前に知っておきたい壁画の物語『ラーマキエン』のストーリー

世界観崩壊バージョン!

ラーマキエンのお話はタイ人なら知っているのが常識と言うくらい、タイで有名な物語です。

またタイ旅行ではバンコクのワットポーやワットプラケオを観光で訪れる人が多いと思います。

そんなワットポーやワットプラケオなど、タイの寺院で頻繁に見かけることになる壁画の物語。

それが今回ご紹介する『ラーマキエン』です。

観光で寺院を訪れるほとんどのタイ旅行者は、壁画に描かれているものが何なのかすら解らない人が多いと思います。

ですが、実はこの壁画に描かれているラーマキエンと言う物語は、タイ人なら知らぬ人はいないと言うほど、超有名なお話なのです。

まさに・・・

『ラーマキエンを知らずしてタイは語れない!』

と言っても過言ではないくらいタイでは有名なお話です。

ゆきキャベツ
せっかく、タイ旅行でワットポーやワットプラケオを初めとした寺院を観光するのですから、そこで見られる壁画の物語『ラーマキエン』について、事前に知っておくべきでしょう。

壁画のお話『ラーマキエン』を知れば、ただ漠然と観光地を見て廻るよりも、より深くタイ旅行を楽しむことできます。

自己紹介

この記事を書いている私は、タイ旅行には何度も行っており、長い時には1ヶ月近く滞在することもあります。

タイにはトータル2~3年は滞在しており、タイ旅行での不安や疑問を良く相談されます。

そんな私も元々はタイ旅行初心者で、ワットポーやワットプラケオで見かける壁画の意味が解りませんでした。

とは言え、何度もタイ旅行を繰り返していれば、タイの寺院で頻繁に見かける壁画に描かれた何とも面白い『ラーマキエン』と言う物語ついて知ることができました。

また実際にタイ人と仲良くなるための、きっかけとしても『ラーマキエン』を話題にすることもあります。

ゆきキャベツ
初対面の外国人に「日本の桃太郎のお話って面白いよね!」と言われたら、どう思いますか?

日本人なら誰でも知ってる昔話を知ってくれてるってだけで、何となく親近感を感じますよね?

それと同じようにタイ人なら誰でも知ってる物語をあなたが知っていると言うだけで、何となく初対面のタイ人からも親近感を持たれてしまうわけです。

所要時間

この記事はほんの5分ほどで読めます。

『ラーマキエン』の物語を小学生でもわかるようなコミック仕立てにしています。

なので漫画を読むような感覚でスラスラと読んでいただけます。

記事全編を読み終わった頃には、タイの寺院で頻繁に見かける壁画の物語『ラーマキエン』についてわかるようになります。

ストーリーも、とても面白いのでぜひ読んで見てくださいね!

【ラーマキエン】世界観崩壊で描くラーマキエン!3

それでは『ラーマキエン』シリーズ記事の続きです!

どうぞ記事をお楽しみください♪

ラーマキエン11:修行に出るはめになったぜラーマ王子!

シーダ姫と共にアユタヤー国に戻ったラーマ王子はしばらくの間、幸せな暮らしを送っていました。

そしてトサロート王はそろそろラーマ王子に王座を譲ろうと考えていましたが、ここで事件が起こりました。

トサロート王の第2王妃カイヤケシーに仕えていたせむし女の侍女がカイヤケシーをそそのかしたのです。

 

せむし女の侍女
王妃さま、せむし女の侍女でございます。

ちょっとよろしいですか?

まあ、どうしたのです?

こんな時間に?

カイヤケシー王妃
せむし女の侍女
わたくし前々から思っていたのですが、どうにもラーマ王子は王のうつわではない気がするのです。

このままラーマ王子が王座に付けば、国が滅びかねません。

なので王様にラーマ王子を鍛えるために修行に旅立たせるよう進言した方が良いと思いまして・・・。

少なくともあと14~15年は森で修行を積む必要があると思います。

国が滅ぶですって?!

それは大変!すぐに王様に進言するわ!

カイヤケシー王妃
せむし女の侍女
ひっひっひ、上手くいったわい。

これでラーマ王子への恨みが晴らせたぞい♪

 

実はこのせむし女の侍女、まだ子供だったラーマ王子にからかわれたことがあり、それを根にもって、ラーマ王子にひと泡吹かせようと画策していたのでした。

そうとは知らないカイヤケシー王妃は、せむし女の侍女に言われた通り、王様に進言しにいってしまいました。

 

カイヤケシー王妃
王様~王様~!

どちらにおいでですか~!

わしはここじゃカイヤケシー。

一体どうしたと言うのじゃ?

トサロート王
カイヤケシー王妃
王様!ラーマ王子をこのまま王座に就けてはいけませんわ!

修行の旅に行かせて、もっと力を付けてもらわないと国が滅んでしまいます!

だからどうかお願い!ラーマ王子を修行の旅に出してください!

いやいや修行に行かせるまでもなくラーマ王子には力がある。

今でも十分、王になれるはずじゃぞ。

トサロート王
カイヤケシー王妃
それじゃあダメですわ!

修行に行かせてもっと鍛えてもらわないと!

それに前に私の頼みは必ず聞くと約束したじゃありませんか!

う、うーん、確かに頼みを聞くと約束したのぉ。

しかし・・・

トサロート王
カイヤケシー王妃
ラーマ王子を修行に行かせてください!
わかったわかった、仕方がない。

ラーマ王子には森で修行をしてくるように命ずるぞ。

トサロート王

 

こうしてラーマ王子とシーダ姫、そして弟のラック王子は森で14年間の修行をすることになりました。

ラーマキエン12:森で修行を続けるラーマ王子だぜ!

しかしここでラーマ王子を失った悲しみからトサロート王はふさぎ込んでしまいました。

トサロート王
あぁ、ラーマ王子を修行になどいかせるのでなかった・・・。

もうダメじゃ、生きる気力がなくなった・・・。

 

ついにトサロート王はラーマ王子を失った悲しみから立ち直ることなく亡くなってしまいました。

トサロート王の死を受け、プロット王子とサトル王子は3人の王妃と共に、森の中のラーマ王子たちを追いかけました。

 

プロット王子
ラーマ王子~!兄上様~!

どちらにおいてですか~!

サトル王子
兄上~!出て来てください~!

どうかお城にお戻りを~!

私はここだー!

どうしたと言うのだ2人して?

母上たちまでも一緒に?

ラーマ王子
サトル王子
兄上・・・実は王である父上が亡くなられたのです。

なのですぐにお城に戻ってきてもらいたいのです。

プロット王子
兄上を修行に出すことを進言した母上も反省してます。

なのでどうか兄上、お城にお戻りください。

カイヤケシー王妃
ごめんなさいラーマ王子。

反省してるわ。

だからお城に戻ってきてください。

いや私はまだ修行中の身。

今、城に帰るわけにはいきません。

このまま父上の言葉に従って、修行を続けます!

ラーマ王子

 

そう言うとラーマ王子はシーダ姫とラック王子と共にさらに森の奥へと入っていきました。

ラーマキエン13:ラーマ王子、トッサカンの妹に誘惑される?!

とある日にトッサカンは森に狩りに出かけることにしました。

その間の留守をトッサカンの妹の婿である義理の弟、チウハに任せることにしました。

 

トッサカン
オイ!チウハ!

どこにいる!

ここにおります~!

なんでしょうか!義兄上!

チウハ
トッサカン
俺はこれから森に狩りに出かけるぞ!

そのあいだ、この国が外敵から襲われぬよう見張っておけ!

了解です!義兄上!

気をつけて行ってらっしゃいませ!

チウハ

 

そして留守を預かったチウハでしたが・・・。

 

あ~、見張りか~、めんどうだな~。どうすっか?

よし!魔法で舌を広げて、国を全部覆い隠してしまおう!

そうすりゃ、外敵に襲われずに済むだろ♪

チウハ

 

こうして魔法で舌を広げ、国全体を覆い隠したチウハは、そのまま居眠りしてしまいました。

そうこうしている内、トッサカンは狩りから帰ってきました。

しかしチウハの舌に隠れてしまいトッサカンは自分の国が見えなくなっていました。

 

トッサカン
やや?!どうしたことだ!

俺の国が消えているぞ!

クソー!俺の国はどこだー!うおおおおーりゃー!

 

激怒したトッサカンは自分の国があった方向へ思いっきり円盤を投げつけました。

その円盤は国を覆い隠していたチウハの舌に直撃し、それによってチウハは命を失ってしまいました。

 

ぎゃー!舌がー!うげぇ~!
チウハ

 

チウハが兄のトッサカンに命を奪われたことを知った、チウハの妻でトッサカンの妹であるサンマナッカーはとても悲しみました。

 

サンマナッカー
お兄さま酷いわ!

私の夫、チウハを殺してしまうなんて(涙)

 

そしてサンマナッカーはなげき悲しみながら森をさまよい歩きました。

すると偶然、修行中のラーマ王子を見かけました。

 

ラーマ王子
おりゃ!とう!ハッ!
まあ!誰かしらあの人!

超絶イケメンじゃない♪

サンマナッカー

 

根っからのイケメン好きなサンマナッカーは、夫を失ったばかりだと言うのに、もうラーマ王子に恋をしてしまいました。

しかしすぐにラーマ王子にはシーダ姫と言う妻がいることに気づきました。

そこで策を巡らせたサンマナッカーはシーダ姫に化けて、ラーマ王子を誘惑する作戦に出ました。

 

サンマナッカーが化けたシーダ姫
あ・な・た♪うふん♪

もう修行は終わりにして、こっちに来て私といいことしましょ♪

私、今そういう気分なの♪

え?!

(いつもは貞操な妻がそんなことを言うなんて・・・さすがの私もグッと来てしまうじゃないか(;´Д`))

ラーマ王子
サンマナッカーが化けたシーダ姫
早くこっちに来てダーリン♪

私もう我慢できないわ~♪

ハイ!すぐに行きます!

今日はもう修行終わりです!

いいことしたいです!

ラーマ王子

 

まんまとシーダ姫に化けたサンマナッカーに誘惑されてしまったラーマ王子、このあとどうなってしまうのでしょうか。( ̄。 ̄;)

と、そこにラーマ王子の弟ラック王子が向かってきました。

 

ラック王子
兄さん!

そいつはシーダ義姉さんじゃない!

偽ものだー!

え?!そうなの?!

じゃあ、この人はどちら様?

シーダ姫にそっくりだけど?!

ラーマ王子
ラック王子
よくわからないが、シーダ義姉さんじゃないことは確かだ!

何者だ!成敗してくれる!とりゃー!

うわわ~!

なぜ見破った~(汗)クソー!

サンマナッカー
ラック王子
正体を現したなー!

こうしてやる!えい!やあ!

うわー!痛い~!

これはかなわない退散だ~(涙)

サンマナッカー

 

ラック王子の攻撃を食らいサンマナッカーは鼻と耳を切り落とされてしまいました。

 

ラーマ王子
いやぁ、ラックよ。助かった(汗)

しかしどうやって、あのシーダ姫が偽物だと見破ったのだ?

兄さん・・・本気で言ってます?

髪の色はおろか、背景も全部違ってましたよ?普通はすぐに見破れます(汗)

修行もいいけど、たまには息抜きも大事ですよ。( ̄。 ̄;)

ラック王子
ラーマ王子
そ、そうか!じゃあ今日は休むとするかな(汗)

 

こうしてラーマ王子は弟のラック王子の活躍により救われました。

ラーマキエン14:シーダ姫がさらわれた?!トッサカンの魔の手が忍び寄る!

一方、ラック王子から散々な目にあわされたサンマナッカーは、鬼の国ランカーに逃げ帰りました。

そして兄のトッサカンをたき付け、ラーマ王子たちへの復讐をくわだてます。

 

サンマナッカー
お兄さま~(涙)

今日、森で酷い目にあいました~、仇をうってください~(涙)

どうした妹よ!

ボロボロではないか!

森で何があった?

トッサカン
サンマナッカー
実は森でラーマというアユタヤー国の王子たちに、こんな目にあわされてしまいました(涙)

仇をうってください~(涙)

ふーむ、そうだのお。

森へ行って仇をうってやりたいとは思うが、チウハを失った今、おいそれと国を空けるわけにもいかぬしなぁ。

トッサカン
サンマナッカー
お兄さま、ラーマ王子にはシーダ姫という、それはそれは美しい妻がおります。

この世にまたとないほどの美女です。

美しい女性が大好きなお兄さまが、それを聞いてもまだ、何もしないおつもりですか?

何?!この世にまたとないほどの美女だと?

それならば、話は別だ!さっそく、その女をさらってくることにしよう!

トッサカン

 

こうしてトッサカンはラーマ王子からシーダ姫を奪うため、森へ向かいました。

 

トッサカン
さーて、この世にまたとない美女とやらはどこだ~?

お?!あれだな!さっそく、さらってしまおうか!

トッサカン様!

ただいま偵察してきたところ、シーダ姫の近くにはラーマ王子とラック王子もいるようでございます。

下手に近づけば、こちらにも被害がでてしまいます!

トッカサンの手下1
トッサカン
むむ?!そうか!ではまず、ラーマ王子とラック王子をシーダ姫から引き離さねばならぬな・・・。

よし!おぬし、黄金に輝く鹿に化けて、ラーマ王子とラック王子をおびき寄せてまいれ!

そのすきにわしがシーダ姫をさらうとしよう!

ハハ!かしこまりました!
トッカサンの手下1

 

黄金に輝く鹿に化けたトッサカンの手下はラーマ王子とラック王子の前に躍り出ました。

 

ラーマ王子
おや?あれはなんだ?おお!ラックよ!

あれを見よ!黄金に輝く鹿が目の前にいるぞ!

ラック王子
なんと!本当に黄金に輝く鹿だ!兄さん、捕まえましょう!
ラーマ王子
よし!ゆくぞ、ラックよ!
ラック王子
ハイ!兄さん!
ふっふっふ、掛かったな(笑)

そのままどんどん追ってこい!トッサカン様!今のうちですぞ!

トッカサンの手下1

 

黄金に輝く鹿はトッサカンの手下が化けているだけとも知らず、まんまとおびき寄せられてしまったラーマ王子とラック王子。

そのままどんどんシーダ姫から離れていきました。

 

トッサカン
ふっふっふ、どうやら上手くいったようだな(笑)

このすきにシーダ姫をさらうとしようか!それ~!

キャー!あなたは誰?!

あっちへ行って!

シーダ姫
トッサカン
ふっふっふ、そうはいかぬぞ!

お前はわしと一緒に来るのだ!それー!

キャー!助けてー!

ラーマ王子ー!

シーダ姫

 

ひとりになってしまったシーダ姫は、トッサカンにさらわれてしまいました。

そして、そのまま鬼の国ランカーに連れて行かれてしまいました。

ラーマキエン15:さらわれたシーダ姫を取り戻せ!いざ!鬼の国ランカーへ!

一方、その頃、ラーマ王子たちはシーダ姫がさらわれたことも知らず、トッサカンの手下が化けた黄金に輝く鹿をまだ探し回っていました。

 

ラーマ王子
うーん、黄金に輝く鹿はどこだ?

すっかり見失ってしまった。

ラック王子
まだ近くにいるはずです。

探しましょう兄さん!

 

と、そこへ1匹の年老いたワシがラーマ王子の前に降り立ちました。

 

ラーマ王子!

お探しの黄金に輝く鹿はトッサカンという鬼の手下が化けたものですぞ!

サユーディ
ラーマ王子
なんだって?!

おぬし?!何者だ?

私はこの森に住むサユーディと申す者。

見ての通り、年老いたワシです。

それよりも大変ですぞ!

サユーディ
ラーマ王子
む?!

何が大変なのだ?

ラーマ王子たちが黄金に輝くニセ鹿を追いかけている間に、お妃のシーダ姫がトッサカンという鬼にさらわれていきましたぞ!
サユーディ
ラーマ王子
何だって?!それは大変だ!

すぐにあとを追わねば!

しかし一体、どこへ向かえば良いのやら・・・。

シーダ姫をさらったのは、鬼の国ランカーの王トッサカンです!

おそらく自分の国に連れ帰ったのでしょう!

ランカー国はあちらの方角です!

すぐにあとを追ってください!

サユーディ
ラーマ王子
ランカー国だな!わかった!

ありがとうサユーディ!

よし!弟ラックよ!シーダ姫を取り戻しに行くぞ!

ラック王子
了解した兄さん!

すぐに向かいましょう!

 

【ラーマキエン】世界観崩壊で描くラーマキエン!3:まとめ

いかがでしたのでしょうか?

さらわれてしまったシーダ姫はこのあとどうなるのでしょうか?

続きはこちらからどうぞ!

続き:【ラーマキエン】世界観崩壊で描くラーマキエン!4

 

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