オカルト・怖い話

『早死一族』怖い話シリーズ131

とある一族にまつわる怖ろしい話・・・

『早死一族』

俺のひいひいじいさん辺りの時代の話・・・

市役所の戸籍係みたいな仕事してたんだけど・・・

ある日、妙に早死にが多い一族がいることに気づき・・・

今回は怖ろしい怪談話『早死一族』をお伝えします。

怖異 恐子
皆さん、こんにちは・・・

毎度おなじみ心霊界の石原さとみこと、コワイキョウコです・・・

呪われた一族・・・

と言うか・・・妙にツイてない人っていますよね・・・

調べてみると家族もみんな、なぜかツキがない・・・

その逆に妙にツキまくってる人・・・

一族もみんな金持ちで子や孫の代までずっと金持ちとか・・・

そう言う一族って遺伝的に優秀な家系なのかも知れないけど、もしかしたら他になにか秘密があったり・・・(汗)

するのかも知れないですね・・・(汗)

それでは怖い怖い怪談話・・・

『早死一族』

どうぞお楽しみください・・・


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※このお話は4分ほどで読むことができます。

『早死一族』怖い話シリーズ131

ウチの爺さんのオヤジだか爺さんだか、つまり俺のひい爺さんだかひいひい爺さんだか、ちょっとはっきりしないんだけど、そのあたりの人が体験したっていう話。

自分が子供のころ、爺さんから聞いた話。

もう爺さんも死んでて、事実関係とか調べようもないんだけど。

仮にそのひいひい爺さんをG、さんとしておく。

 

Gさんはある関西の地方都市の人で、今で言う市役所の戸籍係みたいな、そういう仕事をずっとしてたらしいのね。

当時は市じゃなくて、町だか村だかかもしれないし、県庁とかの役所なのかもしれないけど、俺には詳しいことはわからない。

ともかくGさんは戸籍係みたいな仕事で職業柄、町のいろんな人の名前を目にすることができる立場だったらしい。

 

で、当時まだ大正時代だかそんくらいで、昔の身分制度の名残りみたいなのが、名前にけっこう残ってたらしいのね。

士族だったらこういう苗字が多いとか、下の名前もこういうのが多いとか。

平民階級でも、やれこの苗字は農民出身だの、この苗字はたぶん染物屋だの、この苗字はたぶん金貸しの血筋だのって。

まあ、はずれることもあるんだろうけど、なんとなく傾向みたいなのはあったみたい。

 

で、まあ予想つくかもしれないけど、そういう名前の特徴がわりとはっきり出ちゃうのは、2ちゃん用語で言うとBの人。

いわゆる被差別B落ね。

当時はもう平民扱いではあるんだけど、やっぱいろいろあったみたいで、苗字もそれとわかる、変なの名乗らされてる場合もあったみたい。

もちろん、自分がそういうのであることを隠すために、普通に田中とか佐藤とかって場合もあるみたいだけど。

 

Gさんの町では、やっぱり関西だからなのか、一部それとわかる苗字の人たちってのが、何種類かいたらしいのね。

こう仕事がそういうアレの人たちのやりそうな仕事で、その仕事に関係ありそうな苗字だったりしたみたい。

つっても、この話を聞いたとき自分も子供だったから、詳しくどうっていうのは覚えてないんだけど・・・

爺さんもそのへんぼかして話してた気がするし・・・

 

で、話もどすとGさんはあるとき、町に何軒かある珍しい苗字の一族がいることに気づいたのね。

これがさ、苗字からすると、士族とか商人とか農民っぽくない、強いて言えば、神主とかそういう家系っぽい感じの名前。

これは民俗学とかかじるとよく目にする話題だけど、昔コジキ坊主とか、お払い屋とか拝み屋とか、そういうのをやるBの人ってのは多かったらしい。

江戸時代からそういう風習があるみたい。

まあ、土地持ってる農民とは違うから、土地を離れて流浪の、お祓いの押し売りみたいな感じなのかな。

 

で、Gさんが見つけた一族ってのも、いかにもそういう仕事やってそうな名前なわけね。

ただもちろん近代化された後の話だから、浮浪者ってわけじゃなくて、ちゃんと戸籍があるし住所もある。

ただ、どうも不自然なことがふたつあるの。

 

ひとつは住所。

どうやら一族はみんな血が繋がってるらしいのに、(珍しい苗字だし、偶然同じ苗字ってことはなさそう)住んでるところはえらく離れてる。

離れてるって言うよりか、離してあるって感じに・・・

町の中心的な大通りと、町の外との境目にあたるような住所にちらばってるのよ。

 

なんていうのかな、町の『入り口』みたいな場所があるじゃん。

昔からあるでっかい道路とかが、町を何箇所か貫いていくとして、その道路と市街地が接点になるような場所っていうか、円と直径の交点みたいな。

そういう場所が町に何箇所かあるんだけど、そこにそれぞれ住んでる。

ちょうど『門番』って感じに住んでるのよ。

 

それでね、もう一つ不審なことっていうのは、この一族が、とにかくみんな若いうちに死んでるのよ。

今よりも死亡率がずっと高い時代なんだろうけど、それでも普通に考えてありえないくらいに、新生児の死亡が多い。

10人とか産んで、全部2~3年で死んでるとかそんな感じ。

単に貧乏で衛生事情が悪いとか、そういうのかもしれないけど、町のどの部分に住んでるのも、一族みんなとにかく死ぬ。

世帯主30歳くらいで、それも病死とか。

そもそもこの死亡届けの多さで、「この苗字の人はよく死ぬなあ」って、Gさんが気づいたのが話の発端らしいんだけど。

 

それでGさんは最初、何か犯罪があるんじゃないかと思ったんだって。

子供殺して食うとか、血を売るとか。

そういうことを疑うこと自体、Bに対する偏見だったってことに、あとで気づかされるんだけど。

たださ、Gさんがいくら怪しいと考えても、誰に相談するべきかわからないじゃない。

一応他人の戸籍とか住所の話だし、仕事中に勝手に調べて怪しいと思いましたってのも、今よりもプライバシーとか気にしない時代とはいえ、ちょっとどうかと思って、誰にいうでもなく、何年かはそのまま放置してた。

 

でもね、同じ月に同じ家の家族が、立て続けに(何日かおきに)3人くらい死んだことがあって、さすがに怪しいと思ったんだって。

で、じゃあとりあえずこの目で見てこようと。

その住所の家を見てきて、何かおかしなヤツが出入りしてるとか、そういう感じだったら、警察にいってみようと。

そう考えて、休みの日にその家までいってみることにした。

 

それは夏の初めのすごく暑い日で自宅を出てすぐのときは、こんな暑い日にわざわざ行くんじゃなかった。

何をやってるんだ俺は・・・

と思いながらも、歩いていったんだって。

車とかは、金持ちじゃないとなかなか持ってないしね。

地方公務員じゃ、徒歩しかなかったんだろうと思う。

 

ところがね、その該当する家のすぐ近くまで行くと、暑さも和らいできて、ああちょうどよかったって・・・

と思ってたら、そんな生易しいもんじゃないのね。

その家のすぐ近くまでいったら、なぜかすっごい寒いの。

暑いのに寒いのね。

炎天下で、明らかに日のあたるところを歩いてて、肌は太陽の光を感じるんだけど、でも寒くてなぜか震えるんだって。

 

「熱い風呂にいきなり入って、サブイボでるときあるやろ。あれやろうな」って。

 

これはGさんじゃなくて、爺さんの解説だから当てにならないけど。

それで、どの家がその住所の家なのかも、探すまでもなかったって。

まあ、さっきも言ったように、大通りに面した町の一番ハズレだから、みりゃわかるんだろうけど、それ以上に、調べるまでもないくらいに、『ここに近づいちゃいけない』って感じがするんだって。

ここには何かよくないモノがいる、って感じ。

 

それでも、もう何かに取り付かれたように、その家の庭が見えるところまでいったんだって。

家自体もオンボロの古い家だったんだけど、庭も雑草で荒れ放題なのね。

ただ、貧乏って感じはするんだけど、何か犯罪が行われてるって感じではない。

別に死臭とかするわけでもないのね。

ただ、何かすごくイヤな感じがするし、寒気がするのよ。

 

おかしいな?こんなにいい天気なのになんで寒いんだろ?って思って、何気なく家の屋根の上をみたらね。

小さい黒いサルみたいなのが、視界の隅にいるのね。

で、あっと思って、そっちをみたらもういないの。

それでGさんは、なんとなく直感的にまず考えたわけ。

この家は何かに憑かれてて、それであんなに死人が出るんだと。

じゃあ、他の場所にある同じ苗字の一族も、みんな何かに憑かれてるのか?一族まるごと呪われてるのか?と思ったわけよ。

それはそれでおかしな話だし、何か腑に落ちないわな。

そこで、そこまでの経緯を信頼できる上司に相談することに決めたんだって。

 

とりあえず上司に報告して、黒いサルみたいなのを見たことまで正直にいったのよ。

そしたら上司が深刻な顔をして、「おまえ、それ他に誰にもいうなよ」みたいなことを言うんだって。

上司に「何か知っているんですか」って問いただしたんだけど、最初はシラをきろうとするんだって。

でも食い下がって、一体なんなのかってしつこく問いただしたら、上司は覚悟を決めて教えてくれたらしい。

 

「それは○○(町の名前)のニエや」って。

 

つまりその一族は、町に邪悪な何かとか祟り神とかが入ってきたときに、わざと取り憑かせて、町を守るための生贄だってことらしいのね。

だから、町の入り口みたいなところに住まわせてあるんだって。

室町だか江戸だか知らないけど、かなり昔からこの町は、そういう役目を被差別Bの人にさせてたらしいのね。

ただ、その一族の人は、それをやらされてるとは知らないみたいなんだって。

何か気づいてるのかもしれないけど、とにかく建前上は、別の理由でそこに住まわせていて、場合によっては本人たちも気づいてない。

 

でも気づいてないけど、死人が出たり事故や病気になったりすることは、ほかの家よりもずっと多いと。

町によっては、Bに押し付けるとは限らなくて、何か悪いことをした家とか、お家騒動があった名家とか、町に後から来たよそ者とかに、そういう役目を押し付けて、ヤバイ場所に住まわせるってことをするんだって。

もちろん本人には教えないで。

 

「今でもそんなんをやっとるところもあるやろから、引っ越しするときは気ィつけなあかんで」

 

とか、そういう教訓めいた話として、爺さんはこの話を結んだ。

それで、一人暮らし始めるときとか、知らない街の不動産屋さんに、なぜか一軒を執拗に勧められるときは、怪しんだほうがイイみたい。

自分がニエを押し付けられてるかもしれないよ。

『早死に一族』怖い話シリーズ131

怖異 恐子
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ゆきキャベツ

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