オカルト・怖い話

『餓鬼と即身仏』怖い話シリーズ110

仏道・・・仏教にまつわる怖ろしい話・・・

『餓鬼と即身仏』

「頂きます」も「ご馳走様」も言わない・・・

ただ口に食べ物を運ぶだけの生活・・・

そんなことでも餓鬼道に近づいてしまうと言う・・・

今回は怖ろしい怪談話『餓鬼と即身仏』をお伝えします。

怖異 恐子
皆さん、こんにちは・・・

毎度おなじみ心霊界の石原さとみこと、コワイキョウコです・・・

皆さんは食事の前にちゃんと「いただきます」と言っていますか?

そして、食事が終わったあとに「ごちそうさま」と言っていますか?

私は・・・

忙しいとついつい、忘れてしまうことが多かったりします(汗)

特にひとりで食事する時は、あんまり言わなかったり(汗)

でもこれって、仏教的にはあんまり良くないらしいです・・・(汗)

それでは怖い怖い怪談話・・・

『餓鬼と即身仏』

どうぞお楽しみください・・・

※このお話は3分ほどで読むことができます。

『餓鬼と即身仏』怖い話シリーズ110

北関東の田舎の、あるお寺のお坊様から聞いたお話。

「即身仏はなぜ尊いとされたのでしょうか」と、その寺のお坊様は私に尋ねました。

「それは『餓え』という生命全てが持つ生存欲を意志の力で越えていく行為ゆえです。

大乗仏教では個人的な苦行は否定されていますが、即身仏のみ、自らの餓えを以って他者の餓え、大きな飢饉を贖おうとする、キリスト教的な価値観が見て取れるのです」

 

人間の3大欲求である性欲、睡眠欲そして食欲。

餓えとは、その最大の欲求である食欲が満たされない時に発生する、生命体の最大の試練なわけです。

最近、育児放棄による乳・幼児の餓死が多数報道されるようになっていますが、実はこうした事例は昔から多くありました。

そうして亡くなった方はあまりの食への妄執の強さ故、餓鬼道に堕ちてしまうそうです。

 

それは徳を積んだ高僧が目的を持っての餓死であれば回避できるそうですが、幼く、餓死する必要もない子供であったりする場合、「餓えて死ぬ」と、魂が磨耗してしまうそうです。

前世の悪行故に今生で幼くして、餓えて死ぬ運命を背負って生まれてきたのだという人もいます。

ですが、そのお坊様によると、そういう魂はバングラデッシュやアフリカなどの皆が餓えているところに出る。

この日本の今の時代に餓えて死ぬというのは、今生で生じた悪縁によるところが大きいそうです。

 

その話は祖父の何回忌かで、施餓鬼というものをやった時に聞きました。

餓鬼道に堕ちた餓鬼に施しを与え、現世に悪さをしないようにする祟り避けの儀式だそうです。

その時は、お団子をたくさん作って、お仏壇の前に小さなテーブルを祭壇にして供えました。

そのお坊様が来てお経を上げて・・・

 

「何かを食べる時にはいつも『頂きます』食べ終わったら『ご馳走様』と口に出して言ってください。その感謝の念が餓鬼に届きます」

「そう言わない食生活、ただ口に食べ物を運ぶだけの生活をしていると、物を食べていても餓鬼道に近づきます。餓鬼道は私達のすぐそばにあるんですよ」

 

とお話して帰りました。

その夜のこと。

祖母の家は当時まだ汲み取り式で、深い穴がちょっと怖かったのですが、別に3色の手が出てきてお尻をなぜるということもなく、無事におしっこをし終えて部屋に戻ったのです。

私は当時確か小学校5年生でした。

部屋に戻ると、母と姉を起こさないようにそおっと布団の周りを回って、真ん中に敷いてあった自分の布団に潜り込もうとしました。

しかし祖母の家で飼っているキジトラの猫が、布団の上に寝ていて布団に入れません。

その子を抱っこして一緒に布団に入ろうとするとその子はフゥッ!とうなって、隣の仏間に走りこんでしまいました。

ああっそっちはお団子が飾ってあるから入っちゃダメだよ!と思って私も隣の部屋に四つんばいになったまま入りました。

思えば、なぜふすまが開いていたのか。

 

暗い仏間の中心にそのキジトラが座っていて、毛を逆立て、尻尾を太くして、フーウフーと喧嘩をするようにうなっていました。

後ろの寝室の常夜灯の茶色い光がふすまの開いた隙間から微かに差し込んでいて、仏間の様子はうっすらとわかりましたが、お仏壇の前に供えていた白いお団子が見えません。

あーもうひっくり返しちゃったのかと思って暗がりの中、よく目を凝らしてみると、キジトラは仏壇をにらんで唸っていました。

そしてお団子が見えないわけも判りました。

 

真っ黒い餓鬼が何体も、そのお団子の山に群がっていたのです。

赤ちゃんくらいの大きさですが、手足が細く長く、頭とお腹だけが丸々と。

それらがお団子を口に?運んでいましたが、食べると青白い火みたいになって、その照り返しで顔がおぼろげに見えるのです。

その時はただお化けだ!と思いましたが、後で調べたら、典型的な餓鬼の絵にそっくりでした。

3体以上はいました。

私はびっくりして、その場で気を失ってしまいました。

 

翌朝早く、布団がなくて寒くて目が覚めると、私は仏間と寝室の間に寝そべっていました。

あー寒いと思って布団に戻って、そこで昨晩見たものを思い出してゾクっとして、お仏壇の前に見ると、お団子は全てドロドロに溶けてしまっていました。

猫がおしっこを掛けたんだとか言っていましたが、おしっこの匂いはしませんでした。

なので祖母に昨晩見た話をすると、「そりゃ昔の飢え死にしたご先祖様じゃないの。お腹を一杯にしてもらったから悪さはしないよ」と言ってくれました。

 

でも私には気になることがありました。

照り返しでおぼろに見えた顔の中に、小2の時に仲良しだった友達の顔が見えた気がしたのです。

彼女は親がパチンコに狂って生活保護を受けていて、幼稚園に通っていませんでした。

それで小1の時からいじめられていて、小2で同じクラスになった時に仲良くしていたのですが、小2の年末にご飯も食べさせてもらえずに半裸で家から締め出されて凍死してしまったのです・・・

 

あの餓鬼の頭でキラっとしたパッチンどめは、彼女のお棺に入れたものだったと思うのです。

彼女はもう極楽にいるんでしょうか。

いてくれるといいなぁと思います。

長文失礼致しました。

『餓鬼と即身仏』怖い話シリーズ110

怖異 恐子
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ゆきキャベツ

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