オカルト・怖い話

『107枚FAX厨・第4話(全4話)』怖い話シリーズ73

2020年8月24日

某有名掲示板に投稿された怖ろしい話・・・

『107枚FAX厨・第4話』

とある同人誌を描く漫画家の卵・・・

ある日、彼女が家に帰ると大量のFAXが届いていた・・・

そこにはファンらしき人物からのおびただしいメッセージが・・・

今回は怖ろしい怪談話『107枚FAX厨・第4話』をお伝えします。

怖異 恐子
皆さん、こんにちは・・・

毎度おなじみ心霊界の石原さとみこと、コワイキョウコです・・・

今回の怖~い話は、某有名掲示板に投稿されたお話です・・・

長文のため、全4回に分けてお送りしていきます。

なんか・・・お化けよりも人間の方がよほど怖いのかも・・・知れないですね(汗)

それでは怖い怖い怪談話・・・

『107枚FAX厨・第4話』

どうぞお楽しみください・・・

※このお話は9分ほどで読むことができます。

※全4話すべて読んでも、39分ほどで読むことができます。

『107枚FAX厨・第4話(全4話)』怖い話シリーズ73

 

67 名前:107枚の友人

こんばんわ、はじめまして。

昨晩こちらでお世話になった「107枚」の友人です。

好きなようにお呼び下さい。

本当なら本人が書き込みをするべきなのですが、片目を多少怪我しておりまして、本日は熱も出て居るので、無理とのこと。

しかし、このスレッドにはお世話になったと、大変なご心配をかけたとのことで、不肖者ではありますが、依頼を受けて簡単なご報告を代理で書き込みに参りました。

2ちゃんねる自体がはじめてなので、ここにたどり着くまでに時間が掛かってしまい、晩くの書き込み失礼します。

 

彼女は現在、自宅で寝ていることと思います。

損害はドアの鍵穴辺りの融解、彼女の左目の火傷です。

押しかけた方はすぐに警察に押さえられましたが、現在そちらも自宅で事情聴取だそうです。

(何でも、警察に居ると泣いてばかりだと言う事で自宅に変えたようであります)

 

その現場に居た自分もなのですが、他の家まで焼かれては、と水を持って飛び出したところ、押しかけた方に彼女が抱きつかれ彼女が泣き出してしまい、かけつけた警察に引き剥がされそうになったところ、火炎機器(チャッカマン、みたいなものだったと)で彼女の顔めがけて手を振り上げた、ように見えました。

詳細は、明日以降彼女自身が語りに来るそうなので、とりあえず無事であることと、大変なお世話になったことをお伝えしたいとのことで、不慣れな輩ではありますが、まとめさせて頂きました。

お目汚し申し訳ないです。

皆様、ご清聴ありがとうございました。

(107枚の友人と言えば分かるそうですので名乗っておきます)

 

783 名前:107枚厨 ◆EpXNCrmE

こんばんわ、久しくありますが、ご報告をさせていただいてよろしいでしょうか。

 

787 名前:107枚厨 ◆EpXNCrmE

1/9

先日は大変お騒がせしました。

そして、ご心配頂いていたのにご報告が遅れましたこと、深くお詫び申し上げます。

先日の代わりの報告も、友人がsageずに書き込んでいて申し訳ないです。

私も「合宿所スレを探して、書き込んで欲しい」と頼んだだけなので、深くは説明していませんでした。

(恥ずかしいのでぃょぅさんのところは見ないで欲しいとも言ってありました…)

 

788 名前:107枚厨 ◆EpXNCrmE

2/9

…あのあとのお話です、カチカチ、という音から、シュボッという音がし、ドアの鍵穴あたりから、かすかに独特のキナ臭さが漂います。

間違いない、「火」だと友人と顔を見合わせ、バケツに入れた水を持って飛び出しました。

火事にでもなったら…灯油ででも火をつけられて、お隣のご夫婦やご近所などに被害があったらと思うと、このスレのお約束である「開けない」などを思い出す余裕がありませんでした。

 

とにかく殺されてでも止めないといけないと思ったんです。

友人がドアを掴んだ瞬間、「あちっ」と友人が声を上げました。

ドアノブが熱いのです。

鉄扉なので、熱が来ているということでしょう。

それでもそのまま握り、ドアを蹴りあけると、目の前のピンク家厨が驚いたように退きました。

手には、チャッ○マンらしい着火器具。

(もしかしたら違う種類かも)

 

「何してるんですか」と聞く前に、彼女が行動を起こしました。

またもや、あのイベント帰りのように私に抱きついてきたんです。

もちろん、手には着火装置を持ったまま。

「Tさん、会いたかったですぅ」と猫撫で声を出され、私は友人に助けを求めることすら出来ずに固まり、そのまま耳元で騒ぎ立てる彼女をどうすることも出来ず、ただ泣き出してしまいました。

 

789 名前:107枚厨 ◆EpXNCrmE

3/9

抱きついて喜んでいるピンク家厨、そして抱きつかれたまま手をだらりと下げ、えぐえぐ泣いている私。

傍から見て異常だったに違いないです。

当然、お隣の奥さんも顔を出していました。

ただのケンカだと思われていたかもしれません。

 

そのとき、友人は何をしていたかというと、何よりもまずノブの火だということで、かすかに赤くなっているノブに水をかけて消してくれたところでした。

この子が私に危害を加えそうな気配が無かったから、まずは鎮火だと判断したのです。

それは、正しいことだと思います。

私が抱きつかれる瞬間と同時進行でした。

 

790 名前:107枚厨 ◆EpXNCrmE

4/9

火が消える音は、私の耳にも届きました。

ドアの鉄が真っ赤になっているのを見たことなど、テレビの中くらいでしかありません。

それに水をかける音も、凄まじいものでした。

この小さな着火器具が、そこまで鉄を熱せるものだろうかとも思いますが、よほど長い間彼女はそうしていたのだと思います。

「じゅわっ」なんてものではないです。

何度も水をかけなければならないほどでした。

あまり熱いと、水はお湯になって跳ね返ってくるということもはじめて知りました。

 

その混乱の中で、やっとおまわりさんが来ました。

一瞬ですが、おまわりさんたちは止まりました。

喜んでいる少女と、泣きながら抱かれている女性。

きっと彼らの目には、誰が悪なのかが判断つかなかったのだと思います。

一瞬、友人の方にも目を向けましたから。

 

791 名前:107枚厨 ◆EpXNCrmE

5/9

ただ、水浸しの玄関と、そしてピンク家厨の持っていたチャッ○マンで察することが出来たようで、すぐに私と彼女の間に入り込み、引き離しました。

私はそのまま、おまわりさんに泣きついてしまったのですが、後ろで彼女が、「放してよー!」と叫んでいる声がします。

咄嗟に振り向いたときでした。

彼女の手が、こちらを掴もうとして、空を切り、もう片方の手…チャッ○マンを持った手を、私の顔めがけて振ってきたのです。

彼女には、そんなつもりは無かったとは思います。

ただ、そんなつもりはなくても、そのとき、限界まで熱くなった着火装置の先が、私の目元を抉りました。

 

一瞬のことでしたが、目をつぶったのが幸いして、目の中には入りませんでしたが、あまりの衝撃に…衝撃というと大げさかもしれませんが、その瞬間の声は、自分でも思い出したくないくらいの叫び声だったと思います。

目元に釘を刺された挙句、それを打ち込まれた感じ…といえばいいでしょうか。

 

792 名前:107枚厨 ◆EpXNCrmE

6/9

私が目元を押さえてうずくまると、彼女もそのチャッ○マンを落として、悲鳴をあげました。

友人が、何か叫んで、彼女も泣き出しましたが、申し訳ないのですがこの後のことは、あんまり覚えておりません。

思い出したくないだけなのかもしれませんが、熱くて痛くて、そして心臓までもが痛かった…

くらいにしか覚えていないのです。

目を抉り出されるというのはこんな感じなのかもしれません(汗)

 

私はそのままパトカーで病院に行き、彼女は同じく別のパトカーで警察署に行きました。

友人は、戸締りや始末をしたあと、姉を呼びに行き、警察署に行ってくれたそうです。

私は、病院のことしかそのあたりは語れないのですが、目の下、くまが出来る辺りに、3センチほどの火傷による裂傷が出来ており、その周り1センチほどが火傷の状態となっていました。

あまりの熱で皮膚を裂いてしまっていたそうです。

目の下に傷なんて…と、その晩は痛みとショックで病院でも眠れませんでした。

 

793 名前:107枚厨 ◆EpXNCrmE

7/9

翌朝、病院で目を覚まし、鎮痛剤などを処方してもらい、診断書をもらい、迎えにきた姉の彼氏さんに警察署に送ってもらいました。

姉は、あまりのショックに家で居るそうで、私のこんな姿なんか見せられないと思ったので、会うことはしませんでした。

眼帯では足りなくて、顔半分包帯の格好悪い状態で、友人にも会えませんでしたし。

(姉の彼氏ならいいというわけではないのですが・笑)

 

警察署で、昨晩の事件のいろいろを聞き、そしてピンク家厨を自宅に返したと聞かされ、呆然としました。

彼女が、泣いてばかりなので、自宅で事情聴取をするというのです。

何でも、「まだ中学生やから」と、親が駄々をこねたと…。

それを聞いて、私は「親厨とも戦わないといけないのか」と覚悟しました。

私の顔色が悪くなったのに気づいたのか、署員さんは「今日は家でゆっくりしなさい」と仰ってくれ、いろいろの手続きの(被害届など)書類の説明を後日にしてくれました。

事実、私は立っているのもやっとの状態でしたし、これ以上起きていられる自信が無かったので、お言葉どおりに帰りました。

 

794 名前:107枚厨 ◆EpXNCrmE

8/9

帰ってみると、友人がある程度片付けておいてくれたのか、キレイではありましたが、玄関のノブは融解しかかっていて、使い物にならないところまで来ていました。

大家さんに弁償しないと、という気持ちと、ここでなんか眠れないという気持ちが重なって、10分ほど、立ち尽くして居たんだと思います。

 

そこに、お隣さんの奥さん(夫婦のみの若い方なんですけど)が声を掛けてくれ、「昨日は大変やったね」「見ていたのに止めることが出来なくて」と謝られ、こちらもひたすら恐縮してしまいました。

こちらこそ、大騒ぎの立て続けで、迷惑ばかりかけているのに。

奥さんがお優しい言葉をかけてくれ、それに甘えて、お隣で仮眠を取ることにしました。

顔の包帯のせいで、片側向きでしか眠ることが出来ませんでしたが、それでも病院のと違う、人のぬくもりのあるベッドは物凄く安心感をくれます。

人の優しさが身に染みる思いでした。

 

起きると、既に夕方です。

慌てて起きましたが、全然頭痛が治まらずに、傷口が痛みます。

奥さんが手を当てて確かめてくれたのですが、どうやら熱があるようでした。

傷から来る熱は、過去何度も経験していますが、こんなに気分が悪いのははじめてでした。

そこで、ふとこちらの合宿所スレを思い出し、途中で消えてしまったことを申し訳なく思いました。

友人に電話をし、インターネットの「2ちやんねる」から同人板・合宿所を探してくれと頼みました。

そして、簡単でいいから無事だと報告してもらうことにしたんです。

もう同人がばれようが、どうでもよくなっていました(苦笑)

 

795 名前:107枚厨 ◆EpXNCrmE

9/9

夜には姉が来て、ドアノブも新しいものに取り替えられ、ゆっくりと自宅で休むことにしました。

そのときはまだ、ピンク家厨側からも何も連絡はありません。

明日にはちゃんと報告しよう…と思っていたのですが、結局この熱は5日ほど続き、会社もネットも出来ませんでした。

大変ご心配をおかけして、忘れた頃にやってくるこの無礼な態度、どうぞお許しください。

 

傷は、現在は眼帯のみになっています。

痛くはありますが、熱はもうないです。

親厨とのバトルの経過報告もしたいのですが、申し訳ないです。

片目のみの視界で、打ち続けるのがすごく辛く、そろそろ目が痛くなってきたので、また別にまとめてご報告します。

まだ終わってないので…(泣)

皆様、どうぞ今年もお気をつけて楽しんで下さい。

私は行く予定でしたが、こんな格好では行けないので断念致します…。

それでは。

ありがとうございました。

また。(苦笑)

漫画描き故、文章苦手なもので、見づらくすみません。

 

807 名前:107枚厨 ◆EpXNCrmE

親厨は、私が寝込んで2日後に連絡が来ました。

開口一番、「今回の件は軽いミスなので無かったことにして頂きたい」でした。

その顛末もあるのですが、またちゃんとまとめてきます。

不甲斐なく申し訳ないです…

お言葉もたくさんありがとうございました。

私もこのままの傷で生きるのは辛いので、傷を隠す手術があれば施したいと思っています。

 

823 名前:107枚厨 ◆EpXNCrmE

本日はこれにて失礼致します。

皆様が変わりに怒ってくださるだけで救われる気持ちです…

もう、なんといいますか、怒れない状態まで脱力しているので…(´Д`;)

 

親厨との話し合いは、まだついておりません。

といいますか、姉がキレておりまして、尚且つ相手が聞く耳もっておりません。

FAX厨の時より難航しそうですが、弁護士さんにも頼んでおりますが…

ここまで親厨炸裂だと、ある意味反面教師です…。

とにかく、娘大事らしいですね。

彼女の年齢は14歳、見た目よりかなり若いみたいです。

高校生以上、下手すれば大人だと思っていましたが。

親の年齢は32歳です…はあ。それでは。

 

『107枚FAX厨・第4話(全4話)』怖い話シリーズ73

怖異 恐子
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ゆきキャベツ

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