とある火葬場で起こった恐ろしい話・・・
『 焼いてくれ』
火葬場でバイトをしていたひとりの青年・・・
ある日、成金っぽいオヤジが焼いてくれと言って死体を持ち込んできた・・・
書類やら手続きやらが必要だと断ったが、上と話はついているからやれと・・・
斎場長もOK出したので、そのまま火葬炉に死体をいれたが・・・
今回は世にも恐ろしい怪談話『 焼いてくれ』をお伝えします。
毎度おなじみ心霊界の石原さとみこと、コワイキョウコです・・・
火葬場・・・
その名の通り、死んだ人間を火葬する場所・・・
次から次に、毎日のように死体が運ばれてくる場所・・・
死体を焼く・・・焼く・・・焼く・・・
死体・・・死体・・・死体・・・
・・・?
それは本当に死体・・・?
それでは怖い怖い怪談話・・・
『 焼いてくれ』
どうぞお楽しみください・・・
※このお話は3分ほどで読むことができます。
『 焼いてくれ』怖い話シリーズ52
俺が昔、火葬場でバイトしていた時の話。
ある日の朝に斎場(火葬場)の玄関を掃除してたら、黒いSUV車が入ってきて、成金な感じで時計もフランクミューラーなんかしてるおっさんが車から出てきて、死体を焼いてくれって言うんだよね。
通常は死体なんか直接運んでくる前に業者とか親族から連絡があって、こっちも届出人の保険証とか死亡届書を持ってくるようにとか、時間も指定してお願いするんだけど、そのおやじは斎場長にもう話が通ってるからすぐ焼いてくれってかなり高圧的言ってくるんだよ。
なので取り敢えずそのおっさんに待ってもらって、斎場長に話しに行ったら変事一つで焼いてやれっていうもんだから、仕方がなくすぐ準備してオーブン(火葬炉)開けたんだよ。
死体は 30才くらいの男で、なんかまだ死んだばっかというか、普通の死体よりも顔もピンク色してたんだけどね。
死体は普通焼く前にもう一回確認するんだけど、外傷とかは別になくてきれいなもんだった。
それで棺桶を閉めて炉に入れて焼き始めて大体20分くらいしてからなんだけど、オーブンの中からもの凄い音がすんだよね。
「ドカンドカン」って。
その時もう俺は目の前真っ暗になった。
『もしかして生きてたんじゃねーの?』って・・・
でも、もう20分もしたら桶なんか全部焼けてるくらいだし、例え生きていたとしても今さら開けて助けるのは無理だと思い無視してしまった。
というか手足が震えてどうすることもできなかった。
通常1時間くらいもあれば死体なんて全部灰になっちまうんだけど、めちゃめちゃ怖くて30分くらいずっとオーブン開けられなかった。
例の成金おやじみたいのはもういなくなってた。
俺はどうしても怖いから斎場長を呼びに行って、オーブン開けるのに立ち会ってくれってお願いた。
焼いてる途中で中で音がしたことも全部、説明した。
結局、斎場長が開けたんだけど、炉を開けるときになんか焼肉みたいな匂いがぷ~んと漂って来た。
そして斎場長がトレイを引っ張り出したら、その男はなぜか半生に焼けただれていて、体もうつぶせになっているように見えた。
その瞬間、俺は訳が分からなくなり気が遠くなって倒れたんだけどね。
でも、いま冷静に考えてみると、きっとその男まだ生きていたんだな・・・
きっと焼かれる熱さでオーブン中で棺桶をめちゃくちゃにぶっ壊しながら暴れていたんだと思う。
恐らく、それで中のバーナーが壊れて体が完全に焼けず半生だったんだな。
俺は倒れてから一度も、その火葬場には行ってないから正確な事情は良く分からない。
でも、その後で斎場長が俺に会いに来てなぜか1000万くれた。
他言無用だとか、そういうことは一切口にせず、ただ1000万くれたんだよね・・・
今はその金で暮らしているわけだが。
トラウマになって今でも夢にでてくる。
しんどいわ。
『焼いてくれ』怖い話シリーズ52
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