あなたは1993年に起こった、新興宗教団体の信者数十名が犠牲となった凄惨な事件をご存じだろうか・・・?
その恐ろしき事件とは・・・
『ウェイコ事件(別名:ブランチ・ダビディアン事件)』
アメリカテキサス州にある町に、とあるキリスト教系新興宗教団体の教団施設があった・・・
その施設には老若男女併せて、数百人の信者たちが共同生活を送っていた・・・
そんな彼らの元に1993年のある日、アメリカ政府の捜査機関のひとつである、アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局・ATFの捜査官たちが訪れ、とある容疑で強制捜査を実施しようとした・・・
そこですんなり教団側に捜査が受け入れられれば良かったが・・・
教団の指導者は、その捜査を敵の攻撃であると断定・・・
当時の指導者と、その信者たちは激しい抵抗を示した・・・
その結果、教団側の信者のみならず、捜査に入った者たちにも犠牲者が出る凄惨な事態に発展・・・
さらにその出来事があったのちにはATFの捜査官だけではなく、アメリカ連邦捜査局(FBI)までもが乗り出した苛烈な包囲戦となり、双方共ににらみ合う膠着状態に陥ってしまった・・・
そんなにらみ合いから、数十日後・・・
最終的にこの出来事は子供を含めた数十人の信者たちが犠牲となる、凄惨な結末を迎えることになった・・・
さらに、この事件はこれだけにとどまらず、その2年後にはさらなる悲劇を招くことにもなってしまった・・・
※WARNING※
※『ウェイコ事件(別名:ブランチ・ダヴィディアン事件)』の記事は少々、長くなってしまうので複数回に分けてお送りしています。
これは第2回目の記事です。
※第1回目の記事はこちら!
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【ウェイコ事件2】終わらない悲劇の連鎖【ブランチ・ダビディアン】
そして事件の発端となった、ブランチ・ダヴィディアンと言う宗教団体がどう言ったものだったのか・・・?
事件当時、教団の中で何が起こっていたのか・・・?
さらに指導者として教団のトップに君臨していた、デビッド・コレシュとは如何なる人物だったのか・・・?
おもに、それらの点について伝えて来た・・・
今回はその続き・・・
ついにブランチ・ダビディアン内部で起こっていた異常な出来事の数々が、彼らの中から現れたひとりの密告者によって、おおやけになる時が来た・・・
その辺についてから、伝えていこうと思うぞい?!
読むのが面倒な人は動画でどうぞだよ~!
【ウェイコ事件】ついにブランチ・ダヴィディアンの異常な状況が明るみに・・・?裏切り者『ユダ』の出現・・・
それは前回の記事でも証言者として、少し紹介したブランチ・ダヴィディアンの元信者・・・
『マーク・ブレオー氏』
【ブランチ・ダヴィディアン元信者:マーク・ブレオー氏】
つまり信者たちの中でも、特に指導者デビッド・コレシュの信頼が厚い幹部的な存在だったと言うこと・・・
そんな彼であったが、どうやら時が経つにつれて彼に対するデビッド・コレシュからの要求はどんどんと厳しいものとなり、それにより徐々に自分の手には負えないと言う思いが強くなっていったようじゃ・・・
ATFの強制捜査が入る、約3年前の1990年・・・
現状に耐えられなくなった彼は、ついに教団から逃げ出すことを決意・・・
その年の内に隙を見て、教団施設マウント・カーメル・センターから逃げ出した・・・
その後、彼は当局に通報・・・
ブランチ・ダヴィディアン内部で、何が起こっているのかを密告したそうじゃ・・・
その時のことを、彼は次のように証言している・・・
【元信者:マーク・ブレオーの証言】
デビッドとの関係は手に負えなくなっていた・・・
これ以上、教団にいられないと思い、離れる決意をした・・・
しかしデビッドは部下に、私を見張るように言っていた・・・
もし離脱するのがバレたら、死ぬまで暴力を受けただろう・・・
細心の注意を払い、脱出の計画を立てた・・・
メンバーは私が最後まで、メシアに仕えると考えてた・・・
しかし突然、姿を消した・・・
オーストラリアへ逃げた・・・
その後、ウェイコの保安官事務所へ通報した・・・
引用:A&E Television Networks『カルト教団:ウェイコ事件の真相 -狂気 or メシア-』より
ついにブランチ・ダビディアン内部で起こっていた、異常な出来事の数々が明るみに出ることになった・・・
そして、最初に当局が問題視したのは・・・
『デビッド・コレシュと、未成年の少女たちとの性的関係・・・』
まず、これについて捜査をするために、その年の内に地元の児童福祉局職員が教団施設を訪問・・・
教団内部にいる、未成年少女たちの両親と面談をおこなったと言う・・・
その他、信者たちへの聞き込みなどもおこなったようだが・・・
残念ながら、この時は重要な証拠や証言を得ることが出来なった・・・
その後は児童への性的虐待の疑いがあると言うことでFBIの捜査官たちも加わることになり、約半年間掛けて様々な捜査をおこなったようじゃ・・・
しかし、この疑いに関しては結局、犯罪に繋がるような証拠を得ることが出来ず終了してしまったと言う・・・
そしてこのような結果となった理由は、いくつかの点が考慮された結果、違法性無しと判断されてしまったためだろうと言われているぞい(汗)
まず関係を持った未成年少女たちがコレシュとの性的交渉について、納得していたと言う点・・・
つまり嫌がる未成年の少女たちを無理やり・・・、と言うわけではなかったようじゃ・・・
これについては、どうやら未成年少女本人たちと直接、デビッド・コレシュがいないところで、児童福祉局職員さらにはFBI捜査官も同席した上で、面談および聞き取り調査がおこなわれたようじゃ・・・
しかし、彼女たちの口から出てきた言葉は、いずれもデビッド・コレシュを愛し受けいれており、その上での関係だったと言う証言・・・
つまりコレシュと未成年少女たちとの間で起こった出来事は、あくまで自由恋愛であり、真剣交際の末の事であると言う事実のみであったわけじゃ(汗)
そしてコレシュは抜け目のないことに、事前に彼女たちと性的関係を持つことを両親にも話し、了承を得ていたと言う点・・・
たとえ未成年少女たちとコレシュが、自由恋愛・真剣交際であると主張したとしても、相手は未成年の子供・・・
となれば、心身の未成熟さを利用してコレシュが彼女たちを誘惑したり騙したりして、性交渉をおこなった可能性も出て来るわけだが・・・
その判断をするのは、少女たちの監督者である親・・・
その親たちが少女とコレシュの関係について知らず、同意もしていないとなれば性犯罪として立件できる可能性も出て来る・・・
しかし、コレシュは親たちに娘との関係を隠すことなく、事前に承諾を得ていた・・・
前回も伝えたように当時のテキサス州の州法では、たとえ相手が未成年の子供であったとしても、14歳以上であれば事前に両親の同意の下、合法的に性的関係を結ぶことが出来てしまった・・・
当人同士の同意・・・
事前に得られていた両親からの承諾・・・
これらのことにより未成年少女たちとデビッド・コレシュとの性的関係においての違法性が消えてしまったと言うわけじゃ・・・
一応、この児童への性的虐待の疑いについてはFBI捜査官たちも、かなり執拗に捜査をしていたようじゃ・・・
しかし、どうしても違法性が認められる事実を突き止めることができず、最終的には犯罪として立件されることなく約半年後に捜査を終了することになったようじゃ・・・
その他、マーク・ブレオー氏の密告によって、ブランチ・ダビディアン内部において、大量の銃火器が所持されていた事実についても捜査当局は把握していたと思われる・・・
しかしこれについては、この時点では捜査がおこなわれることはなかったようじゃ・・・
日本では当然のことながら銃火器を持っていると言う疑いがあれば、それだけで犯罪として捜査がなされる・・・
しかしアメリカの場合は憲法によって、銃を持つことは国民の権利のひとつとして認められている・・・
なのでブランチ・ダビディアン内部で銃火器を所持していると言うだけでは、犯罪とはならず捜査されることがなかったのだろうと思われるの~・・・
このような感じで、この時点では捜査当局も手を出すことが出来なかったようじゃ・・・
しかし、その後、この情勢が変わる出来事が起こった・・・
マーク・ブレオー氏の密告があってから、約2年後の1992年・・・
この年のある日、ブランチ・ダビディアンの教団施設である、マウント・カーメル・センターの敷地内から・・・
『全自動制御の銃声が響き渡った・・・』
どうやら周辺にいた住民が、その銃声音を聞いていたようで、そのことを当局へ通報・・・
これによりブランチ・ダビディアン内部で所持されている武器が、全自動制御に改造されている疑いが出て来た・・・
実はアメリカの法律では、銃を所持すること自体は正式な手続きをおこなえば違法とはならないものの、危険性と攻撃性が増すと言う理由から、全自動制御の銃火器は禁止されているそうじゃ・・・
ちなみに全自動制御の銃と言うのは、簡単に言うと引き金を一度、引けば、多数の弾が自動的に発射される仕組みの銃のことのようじゃ・・・
つまり単発で発射される銃ではなく、多数の弾を連射することが出来る銃と言うこと・・・
これらの銃火器は非常に危険で、数年前にラスベガスで起こった銃乱射事件なども、こう言った全自動制御の銃が使われていたと言う・・・
とまあ、こうしてブランチ・ダビディアン内部での異常な出来事は明るみに出ることになり、ここから当局によって、犯罪性有りと判断された銃の違法な改造の疑いについて、とりあえず捜査が開始されることになったようじゃ・・・
ここでようやくデビッド・コレシュとブランチ・ダビディアン内部での異常なおこないが明るみ出て、捜査が開始されることになったわけか~・・・
それじゃあ、ついに教団施設への強制捜査が開始されることに~?
あれ?でもさあ、ATFの強制捜査が入ったのって、たしか1993年になってからだよねぇ?
そうなると1992年の時点では、ブランチ・ダビディアン内部で違法なことがおこなわれている疑いはあったものの、まだキチンと確認出来ていたわけじゃなかったってことかなぁ?
【ウェイコ事件】ATFによる潜入捜査・・・そして悲劇の幕開けとなる強制捜査の日程が決まる・・・
そうじゃの~・・・
たしかに子ザルの言う通り、この時点ではまだ疑わしいと言うだけで、ハッキリと教団内部での状況を把握出来てはいなかったようじゃ・・・
なので、ここから犯罪を立件するための、本格的な捜査がなされることになったわけだが・・・
なんと、その過程で銃の違法な改造の他に、さらなる犯罪の疑いも浮上してきたようじゃ・・・
ここから当局による捜査の過程で一体、何が起こっていたのか・・・?
その辺の経緯について、伝えていこうと思うぞい?!
まず捜査の第一段階としては、ブランチ・ダビディアンの信者たちやデビッド・コレシュが教団施設の外に出た際に、どこに訪れるかなどの行動に関しての尾行調査がおこなわれたようじゃ・・・
その結果、彼らはガン・ショーと呼ばれる、銃の展示即売会などに出向いており、そこで銃火器を購入するだけではなく、なんと彼ら自身で作った銃を売っていたりもしたそうじゃ・・・
このことから、どうやら彼らが銃を売りさばき、教団運営の資金集めをおこなっているらしいことが判明したわけじゃ・・・
さらにその後、アメリカの貨物運送会社のひとつである「ユナイテッド・パーセル・サービス社」通称UPSの運送ドライバーから・・・
「ブランチ・ダビディアン宛ての怪しい荷物がある・・・」
との通報が地元保安官事務所になされた・・・
その通報を受けて、早速荷物を調べたところ、そこにはあったのはなんと・・・
「ダミーの手榴弾・・・」
この手榴弾はダミーではあったものの、素材や構造などは非常に精巧な作りをしており、これを改造すれば本物を作れてしまう可能性があることが判明した・・・
つまりブランチ・ダビディアン内部では銃器のみならず、手榴弾までも作っている可能性が出てきた・・・
一体、なぜ宗教団体が大量の銃や、手榴弾などの強力な武器を集める必要があるのか・・・?
このような疑問から捜査当局は、これらの事実を問題視し、ここでさらなら本格的な調べをおこなうために、地元の保安官事務所からATFへ捜査が引き継がれることになったそうじゃ・・・
捜査が引き継がれたあと、ATFはまず教団施設であるマウント・カーメル・センターの近くにある、一軒家を借りたそうじゃ・・・
その家に何人かの捜査官を派遣し、彼らがルームシェアの形で住んでいると偽装したようじゃ・・・
こうして捜査の拠点を構えたあと、その家には望遠カメラが設置された・・・
どうやらATFの捜査官たちは、まずは外部から教団の様子を探るところから始めたようじゃ・・・
しかし、それでは決定的な証拠を掴むことが出来なかったようで、その後に教団内部への潜入捜査を試みたようじゃ・・・
ATF捜査官たちはまず1人の人間をブランチ・ダビディアンの施設へ向かわせ、デビッド・コレシュの教えを請うことを願い出たようじゃ・・・
つまり信者候補のフリをしたと言うわけじゃ・・・
それにより、まんまと教団内部への潜入に成功した・・・
この時、教団内部への潜入捜査をおこなったATF捜査官の『ロバート・ロドリゲス氏』は、その時の様子を次のように証言している・・・
【ATF潜入捜査官:ロバート・ロドリゲス氏】
【ロバート・ロドリゲス氏の証言】
はじめて教団の施設を見た時は驚いた・・・
異様な雰囲気だった・・・
まるで要塞だ・・・
その後、デビッドに直接あった・・・
彼と私、そして彼の部下が1人いた・・・
何か起こった時の護衛だ・・・
そこではひたすら聖書の勉強が続いた・・・
しっかり聞かないと、彼(コレシュ)は怒った・・・
ボーッと聞き流そうとしてたが、途中で「さあ読んで」と現実に引き戻される・・・
疲れ切ったよ・・・
どうも彼を好きにはなれなかった・・・
ペテン師に見えた・・・
だが、自分の役を演じた・・・
ある日、彼は言った・・・
「人々は私をメシアと言う・・・」
「信じるか?」と・・・
私は彼にこう言った・・・
彼の目を見て、両腕を掴んで言った・・・
「わからないが言葉に威力がある」と・・・
彼は満足しなかった・・・
そして次のテストだ・・・
引用:A&E Television Networks『カルト教団:ウェイコ事件の真相 -狂気 or メシア-』より
そんな苦労の甲斐もあり、ついに彼はひとつの事実を突き止めたようじゃ・・・
その事実とは・・・
「ブランチ・ダビディアン内部では、たしかに大量の武器が買い占められている・・・」
この事実関係を突き止めたのち、彼はATF上層にこれを報告・・・
それによりブランチ・ダビディアン施設への、立ち入り捜査がおこなわれることが決まり、令状が発行されることになった・・・
そして、ついに悲劇の幕開けとなる強制捜査の日程が決まった・・・
こう言った経緯で捜査当局はブランチ・ダビディアン施設への強制捜査をおこなうことになったわけか~・・・
それじゃあ、さあ~・・・
捜査当日には何が起こっていたのかなぁ?
たしか当日、ATFは極秘で奇襲を掛けて一気に施設内部へ突入し、ブランチ・ダビディアン側を制圧した上で捜査をおこなうことが計画されていたんだよねぇ?
だけど事前に、その情報が漏れてしまった・・・
そのことで双方ともに犠牲者が出る、悲劇的な失敗に終わってしまったんだよねぇ?
何で、そんなことになっちゃったのかなぁ?
強制捜査当日には一体、なにが起こっていたのかなぁ?
【ウェイコ事件】悲劇的な失敗に終わったATFの強制捜査・・・失態により続いた、誤算に次ぐ誤算とは・・・?
そうじゃの~・・・
捜査当日、一体、何が起こっていたのか・・・?
それではここから悲劇的な結末に終わったウェイコ事件の幕開けとなる、ATFによる強制捜査当日の様子について伝えていこうと思うぞい?!
1993年2月28日・・・
この日、ATF捜査官約100名は、『トロイの木馬作戦』と名付けられたブランチ・ダビディアン教団施設への強制捜査実施に向けて、朝から準備をしていたと言う・・・
その時点までは捜査官の誰もが作戦の成功を確信しており、関係者の証言によれば、任務にあたる者たちの雰囲気はどこか楽観的な様子であったそうじゃ・・・
「さあショータイムだ!」
などと言って、仲間内で盛り上がる者までいたと言う・・・
そんな感じの楽観的なムードの中で、ATF捜査官たちは強制捜査が実施されるのを待っていたわけだが・・・
ここでなぜか、その日に何かATFによる大規模な捜査が、テキサス州のウェイコ地区を含む、マクレナン郡でおこなわれると言う情報がマスコミ関係者に漏れてしまったようじゃ・・・
一体、なぜ事前に情報が漏れてしまったのか・・・?
それについては表向き、明確には不明であるとされているようじゃ・・・
しかし、どうもATFはこの時、とある思惑から自分たちの活躍を取材させるため、強制捜査当日、一部のテレビメディアを同行させていたと言う事実があるようじゃ・・・
そして憶測として、その同行させたテレビメディアの誰かから、他の多くのマスコミ関係者にも情報が漏れてしまったのではないかと言われている・・・(汗)
いずれにしても事前に漏れてしまった情報は、またたく間に多くのマスコミ関係者たちに拡散されることになってしまった・・・
捜査当日、情報を知ったマスコミ関係者たちは、我先にとスクープを求めてテキサス州のマクレナン郡に集まって来た・・・
しかし、集まったは良いもののこの時、彼らはまだATFが、どこで強制捜査をするのかが解っていなかったようじゃ・・・
それはおろか一体、何の犯罪で、どのような組織が強制捜査の対象になっているのかすら把握していなかったと言う・・・
つまりマクレナン郡で何かが起こっており、その捜査のためにATFが大きな動きをしていることは解っているが、それ以外の具体的なことは何も知らなかったと言うわけじゃ(汗)
にも関わらず、彼らはとりあえずATFよりも先に、いち早くマクレナン郡に集まってしまった・・・
しかし、そこから、どこで何を取材すれば良いのかが解らなかった・・・
そこでマスコミ関係者たちは、地元の人々に・・・
「今日、この地域で大規模なATFの捜査が入るようだが、一体、マクレナン郡で何が起こっているのか?」
と言ったようなことを尋ねまわってしまったそうじゃ・・・
そして運の悪いことになんと、その過程でたまたま教団施設の外に出ていたブランチ・ダビディアンの信者にも同じことを尋ねてしまった・・・
その質問を受けた教団信者はすぐに施設に引き返し、ATFの捜査官が大勢、やってくるらしいと言う情報をブランチ・ダビディアンの他の信者たちにも伝えた・・・
当然、それはすぐにデビッド・コレシュにも報告され、ここでATFが大規模な捜査をおこなうと言う情報が、事前にブランチ・ダビディアン側にバレてしまうことになったと言うわけじゃ・・・
ただ、この時、ATFに取ってひとつだけ幸運なことが起こっていたようじゃ・・・
なんとこの情報がブランチ・ダビディアン側にもたらされている際には、先に伝えたロバート捜査官が教団内部へ潜入している最中だったそうじゃ・・・
それにより事前に教団側に、情報が漏れていることを彼は察知することが出来た・・・
そして、その直後、ロバート捜査官はすぐさま教団施設を抜け出し、ATFの捜査本部に自分たちの作戦がバレていることを知らせたようじゃ・・・
同時に彼は大量の銃火器を武装して待ち構えるブランチ・ダビディアン側に対して、奇襲で捜査をおこなうことが出来ないのであれば、あまりにも危険すぎるとして作戦の中止も進言したそうじゃ・・・
「ダメだ、ダメだ!作戦は中止すべきだ!」と・・・
さらにこの時、作戦がバレている事実を受け、他の捜査関係者の何人かからも・・・
「作戦の要が奇襲であるならば、中止すべきだ・・・」
との声も上がったようじゃ・・・
しかし、なぜかATFの捜査本部では、それらの意見についても無視され、最終的に作戦の続行が決まってしまい、そのまま決行されることになった・・・
こうして事前に教団側に情報が漏れている中で、おそらく信者たちも臨戦態勢で待ち構えているだろうことが予想されつつも、ATFは強制捜査を予定通り実施することになったわけだが・・・
その結果はロバート捜査官が危惧した通り、双方共にとても危険な状態に陥ってしまった・・・
現場に到着したATF捜査官たちは、まず建物を取り囲むように展開し始めたと言う・・・
そこで予定通り、一気に教団施設内への突入を開始するつもりだったようじゃ・・・
しかし、ここでさらなる誤算が生じてしまった・・・
なんと教団施設の周りに展開していたATF捜査官のひとりが、敷地内にいた犬に向かって発砲してしまった・・・
犬の存在に焦って思わず撃ってしまったのか、それとも吠えられないように事前に大人しくさせるために撃ち殺してしまったのか・・・?
どう言う意図があったのかは解らないがATF側からもたらされた、その一発の銃声音によって、ここで瞬く間に双方が激しく撃ち合う銃撃戦に発展してしまった・・・
この時、教団施設の中にいたと言う信者『クライブ・ドイル氏』の証言によれば、この銃声が鳴り響く直前には指導者デビッド・コレシュ自身から・・・
「まずは自分が出向き訪問者と話をするから、何もせず大人しく部屋で待つように・・・」
との指示があったと言う・・・
【ブランチ・ダヴィディアン信者:クライブ・ドイル氏】
一体、何の用で来たのか・・・?
デビッド・コレシュ自身がATFを出迎え、とりあえず用件を聞こうとしていたと言うわけじゃ・・・
しかし、一発の銃声が鳴り響いたことによって、双方共に撃ち合う激しい銃撃戦に発展してしまった・・・
このような事態に陥ってしまった原因については事件後、双方共に言い分が異なる水掛け論になってしまったようじゃ・・・
その後の裁判記録によれば、まずブランチ・ダビディアン側は・・・
「最初の銃声音が聞こえたあと、ATF側からいきなり激しい銃撃を受け、その後、彼らは施設内に突入し始めた・・・」
「致し方なく、それに応戦する形で自分たちも発砲し、突入を食う止めようとした・・・」
と言う主張がなされた・・・
しかし、ATF側からは・・・
「最初の銃声が鳴り響いたあと、教団側から激しい銃撃があった・・・」
「最初に撃ってきたのは教団側からだ・・・」
と言う主張がなされた・・・
このような双方共に食い違う主張の違いによって、水掛け論となってしまったと言うわけじゃ(汗)
この辺のことについては事件後におこなわれた裁判結果なども含めて、のちほど詳しく伝えていこうと思うが、いずれにしても最初の銃声音はATF側からもたらされ、その直後、激しい銃撃戦に発展・・・
最終的にはATF側に4人の死亡者と十数人の負傷者・・・
そして教団側には6人の死亡者とデビッド・コレシュ自身を含めた多数の負傷者を出す結果となり、結局、強制捜査実行作戦は失敗に終わってしまった・・・
この時点でもうATFだけでは手に負えなくなってしまい、ここでこの事件の担当がアメリカ連邦捜査局・FBIに移ることになったようじゃな(汗)
捜査直前には、ATF捜査官の誰もが作戦の成功を確信していたと・・・
しかし事前にマスコミに情報が漏れてしまい、そのことでブランチ・ダビディアン側に捜査が入ることを知られてしまった・・・
さらには捜査が開始される直前、ATF捜査官のひとりが放った一発の銃声をきっかけにいきなり激しい銃撃戦に発展してしまった・・・
それにより双方共に多数の死傷者を出した挙げ句、強制捜査自体も失敗に終わってしまったわけか~(汗)
なんと言うか、捜査当局の詰めの甘さから誤算が重なってしまった結果、失敗してしまったような印象だねぇ(汗)
それじゃあ強制捜査失敗後、教団側と捜査当局の間でにらみ合いの状態に陥ってしまったあとは、どうなったのかなぁ?
最終的には子供を含めた76名もの信者たちが、命を落とす結果になったようだけど、そうなるまでには一体、何が起こっていたのかなぁ?
【ウェイコ事件】悲劇への幕が上がる・・・包囲の最中には様々な試みがなされ、その結果、歩み寄りも見られたが・・・
そうじゃの~・・・
すでに伝えたように双方共に、にらみ合う膠着状態は51日間にも及ぶこととなった・・・
これは捜査当局側による強攻策が実施されるまで続くことになり、最終的には悲劇的な結末を迎えることになってしまった・・・
一体、ブランチ・ダビディアン施設での包囲戦が展開されている最中、捜査当局と教団側の間でどのようなやり取りがおこなわれていたのか・・・?
強硬な策が実施されるに至るまでには、どのような経緯があったのか・・・?
ここから、その辺について伝えていきたいと思うぞい?!
ATFの強制捜査が失敗に終わったあと、捜査の管轄はFBIに移ることになったわけだが、まず彼らFBIは包囲の前段階として、教団施設周辺の道路や抜け道に人員を配備し完全に封鎖したようじゃ・・・
上空も飛行禁止区域に指定し、外部と接続されている部分の電話線も切断・・・
教団施設へはFBIからのみ、連絡が取れるようにした・・・
このような感じで、教団側が完全に孤立する環境が作られたわけじゃ・・・
ちなみに教団施設にはこの時、外部からの補給が絶たれたとしても1年か、そこらは立てこもっていられるだけの食糧が備蓄されていたようじゃ・・・
話を続けていくが、その後、FBIの交渉担当人・ネゴシエイターが現場に配備され、まずはブランチ・ダビディアン側との話し合いを通じて施設にいる信者たちを解放するようにと交渉をしたと言う・・・
しかし彼ら、ブランチ・ダビディアン信者の多くは基本的に誘拐されたわけでもなく、また強制的に監禁されていたと言うわけでもなかったため、この交渉については一向に進まなかったようじゃ・・・
事件後にFBIによって公開された、デビッド・コレシュ自身の声が録音されたテープの内容によれば・・・
「自分たちはテロリストではないし、誰かを誘拐したわけでもない・・・」
「信者たちは自分の意思で施設にいるだけで、特に拘束や監禁をしているわけではない・・・」
と言った主張がなされていた・・・
たしかに自分の意思で教団施設にとどまっている信者たちを解放しろと言うのもおかしな話で、自分から出て行く意思がなければ、この交渉自体があまり意味をなさないような気がするの~(汗)
とは言え、施設の中にいる子供たちまでもが、自分の意思でとどまっているとも思えない・・・
どうやらFBIも、教団側との初期段階のやり取りの中でその点について言及したようで、その後の交渉ではまずは子供たちを解放するようにと説得したようじゃ・・・
その結果、教団施設内にいた信者の子供18名が解放された・・・
さらに子供と離れて施設にとどまることを良しとしなかった、女性信者数名もこの時に教団施設から出てきたようじゃ・・・
ここでFBIは、この解放された子供たちを使って、中の信者たちが自分から外に出たいと思わせる作戦に出たと言う・・・
作戦の経緯から話すと、まず子供たちは付近にある養護施設に入れられた・・・
そこでお菓子や甘い飲み物、オモチャや遊具が与えられた・・・
この時、今まで甘い食べ物を口にすることがなかったブランチ・ダビディアン信者の子供たちは、与えられたお菓子の味をいたく気に入ったようで、夢中で食べる子が多かったそうじゃ・・・
お菓子と甘い飲み物で上機嫌となった子供たちは、その後、与えられた遊具で遊び、楽しげにはしゃぎはじめた・・・
それを見たFBI捜査官たちはその様子をビデオに収め、それを施設内にとどまっている子供たちの親である信者たちに見せるために教団側に送った・・・
どうやらFBIは子供たちの楽しげな様子を施設に立てこもる親たちに見せて、子供に会うために外に出たいと思わせたかったようじゃ・・・
つまり信者たち、特に子供の母親であった信者たちが子供恋しさに自分から、外に出てくるように仕向けようとしたと言うわけじゃ・・・
しかし、このもくろみは失敗に終わってしまった・・・
なぜ失敗してしまったのか・・・?
その理由について、ブランチ・ダビディアンの信者『キャット・シュレイダー氏』は次のように証言している・・・
【ブランチ・ダビディアン信者:キャット・シュレイダー氏】
【ブランチ・ダビディアン信者:キャット・シュレイダーの証言】
FBIはビデオテープを母親たちに見せることで、子供たちを恋しがらせようとした・・・
あり得ない・・・
優先すべきは神の教えであり、母親としての感情ではない・・・
引用:A&E Television Networks『カルト教団:ウェイコ事件の真相 -狂気 or メシア-』より
そのために失敗してしまったと言うわけじゃ・・・
ブランチ・ダヴィディアン信者たちの信仰心は、子供に対する感情よりも強かった・・・
そんな信者たちを相手に自分から施設を離れさせるためには、どのような説得をすれば良いのか・・・?
これはかなり難しいと言わざるをえず、説得は困難なものであることが予想された・・・
このような状況の中、包囲3日目には教団側との交渉を担当するネゴシエイターの他に、FBIの狙撃部隊と強襲部隊が現地に配備されることになったようじゃ・・・
この段階で、どうしてもダメなようなら、強行策に出ることが検討されていたのかも知れないの~・・・
とは言え、この時点ではまだFBIの対応としては、教団側との話し合いを続けており、ここでさらにもうひとつ進展があったようじゃ・・・
教団側とFBIネゴシエイターとの、その後の数度にわたるやり取りの結果、どうやらデビッド・コレシュ自身の言葉を録音したテープをアメリカのラジオ放送局のひとつである、キリスト教放送網と言うラジオで流す・・・
その見返りとして、デビッド・コレシュは信者たちと共に平和的に施設の外に出て、投降することを承諾したと言う・・・
どうやらコレシュは、自分の思想を広く世の中に伝えたいと思っていたようじゃ・・・
その手段のひとつとして、ラジオ番組で自分の言葉を流したがった・・・
その要求をFBI側が飲み、それによって大人しく投降させようとしたわけじゃ・・・
その後は教団側との取り決め通り、キリスト教放送網でデビッド・コレシュの録音テープが流された・・・
これで平和的に信者たちも、大人しく投降するかに思われた・・・
しかし、デビッド・コレシュはこのFBIとの取り決めを反故にして、教団施設内に立てこもり続けたと言う・・・
教団側との交渉を担当したFBIのネゴシエイター『バイロン・セージ氏』は、この時の状況について次のように語っている・・・
【ウェイコ事件当時のFBI側ネゴシエイター:バイロン・セージ氏】
【バイロン・セージ氏の証言】
子供たちの解放後、デビッドはメッセージを録音してると言った・・・
彼のメッセージテープを全国へ向けて放送する・・・
その条件でデビッドは、投降しても良いと言ったんだ・・・
テープを流し続けながら、バスや救急車両を教団施設に向かわせていた・・・
信者の受け入れをスムーズにするためだ・・・
女性、子供、そして男性の順だ・・・
気楽に考えていた・・・
それから夕方5時を回った頃、デビッドからの連絡があった・・・
神から待つよう指示を受けたと言うんだ・・・
神を相手にどうやって交渉しろと・・・?
引用:A&E Television Networks『カルト教団:ウェイコ事件の真相 -狂気 or メシア-』
FBI側はこのようなデビッド・コレシュのおこないに対して相当、腹を立てたのか、この出来事を境にその後、ウェイコ事件が起こっている最中に開かれた記者会見の場では彼の姿勢について糾弾し、凶悪で異常な犯罪者であると決めて掛かる、かなり強硬な発言になっていったと言う・・・
一部を紹介する、こんな感じじゃ・・・
「コレシュは合理的話し合いを避けており、都合の良い宗教的解釈で事実をねじ曲げます・・・」
「コレシュは神の羊だと言っているが、正体はただのチンピラです・・・」
「聖書を冒涜してる・・・」
「銃撃戦になれば嬉しいと、彼はそう言っている・・・」
などなどじゃ(汗)
これらの発表内容を見ると、FBI側のこの時の苛立ちは相当なものであったのだろうと感じるの~・・・
たしかに約束を守らなかったデビッド・コレシュの姿勢は、あまり褒められたものではなく、FBIが怒りをあらわにしてしまうのも無理はないような気もするの~(汗)
しかし、これらの捜査当局による発表は、偏ったものがあったと言う見方もされてしまったようじゃ・・・
【ウェイコ事件】捜査当局側の態度硬化・・・FBIの発表には偏ったものがあったとの見方をされたようだが・・・?!
【新聞記者:ディック・J・レアヴィ氏】
【ディック・J・レアヴィ氏の証言】
ATFやFBIが会見を開くほど、情報操作を連想する言葉を聞くようになった・・・
「テキサス」「児童虐待」「銃」、たびたび登場したよ・・・
「クレイジー」も・・・
教団に対する報道は偏向的だった・・・
中立かつ好意的な報道はFBIがさせなかったからだ・・・
包囲作戦の最中、FBIの交渉人から教団宛てにビデオテープが送られた・・・
それで世間も交渉人が、どんな人物か知った・・・
その後、教団側から3本のビデオテープが送られてきた・・・
テープには彼(コレシュ)の子供たちと、複数の妻たちが映っていた・・・
教団内には人種や年齢・容姿にいたるまで、ありとあらゆるタイプの信者たちがいた・・・
みんな、教団にとどまっていた・・・
FBIはこの時に送られて来たテープを公開せずに、ワシントンに持ち帰った・・・
人間味のある教団は、欲しい画ではなかった・・・
引用:A&E Television Networks『カルト教団:ウェイコ事件の真相 -狂気 or メシア-』より
ちなみに、この証言に出て来る教団側から送られて来たビデオテープには、デビッド・コレシュの子供たちや複数の妻以外にも、施設にとどまっている多数の信者たちの様子も映っていたようじゃ・・・
その信者たちからは口々に・・・
「私たちは大家族・・・今が幸せ・・・」
「みんな、自分の意思でここでいる・・・」
と言ったような発言があり、またアメリカの捜査当局が教団施設を包囲している状況について・・・
「これが終末の風景でなければ、一体、何なのか・・・?」
と言った感じで、ブランチ・ダビディアンが持つ終末思想に絡めた疑問とも、抗議とも取れる意見が述べられていたりもしたようじゃ・・・
そして、そのような教団側の主張が述べられている映像を、FBI側は公開しないことを決めた・・・
ちなみにこの映像は2018年になってから、ようやく公開されたようだが、それまでは非公開のままずっと隠され続けていたようじゃ・・・
のちほど詳しく伝えていくが、この映像が隠され続けたことで事件後、公開されるまでのあいだ・・・
「これは捜査当局の酷い隠蔽だ!何か隠された秘密や陰謀があるに違いない!」
などと言ったような感じで、事件後に捜査当局が批判される原因のひとつにもなっていったようじゃ・・・
隠すから疑われる・・・
これはどこの世界でも共通しているようじゃの~(汗)
「自分たちは今の生活に満足しており、信者たちは自分の意思でここにいるのだ・・・」
「FBIやATFは、その自分たちの自由意志や幸せを不当に破壊しようとしているのだ・・・」
と言った認識を持っており、基本的にはそっとしておいてもらいたかったものと思われる・・・
対してFBIやATFなどの捜査当局側は、どのように思っていたのか・・・?
当時、FBIの人質救出部隊として、この事件の解決にあたっていたと言う『ジム・マギー氏』と言う人物は、教団指導者デビッド・コレシュについての、この時の認識を次のように証言している・・・
【FBI人質救出部隊:ジム・マギー氏】
【ジム・マギー氏の証言】
(コレシュの言っていることは)口からでまかせだと思ったよ・・・
要は楽に暮らしたいんだろ・・・
かの教団で彼は王様だ・・・
デビッド王だからな・・・
投降して刑務所行きは免れたかったはずだ・・・
王様ではいられないからね・・・
彼にはまったくの別世界だろう・・・
引用:A&E Television Networks『カルト教団:ウェイコ事件の真相 -狂気 or メシア-』より
さらに一度、取り決めた約束を反故にされたことで、話し合いでの解決は難しい思っていたのかも知れん・・・
実際、話し合いは無駄だと言う意見も、捜査当局の中であったとも言われている・・・
この辺については不明な点も多いのだが、ウェイコ事件を伝える英語版のウィキペディアの記述によればこの時、FBI内部では話し合いによる解決を図るべきだする穏健派と、一気に制圧する手段に出るべきだとする強硬派とで意見が割れていたと言う・・・
いずれにしても強硬な策に出るのではないかと匂わせるような発言を、この時点で捜査当局側は記者発表の場で繰り返していたようじゃ・・・
【ウェイコ事件】反発を招く事態に陥ったFBIとATF・・・一体、何が国民の怒りを買ったのか・・・?
FBIによる包囲開始から5日目・・・
この段階で教団施設周辺には、どこからやって来たのかマスコミ関係者に混じって、多数の反政府団体や自由を求めるための抗議団体・・・
その他、ブランチ・ダヴィディアンに対する、捜査当局の対応は不当だと訴える人々が多数、集まってしまったようじゃ・・・
「ATFは殺し屋だ・・・」
「自由を守れ・・・」
「ATFとFBIは嘘つきだ・・・」
「これはATFとFBIによるウェイコの大虐殺だ・・・」
などなど、捜査当局側に対する抗議の声を挙げたようじゃ・・・
さらに、その抗議の様子は事件を取材するテレビの生中継で、全米中に流れてしまったと言う・・・
それもあって、このウェイコ事件は立てこもるブランチ・ダヴィディアン側の方がむしろ被害者であり、包囲しているATFやFBI側の方が彼らを弾圧する悪者ではないか?と言う疑問を事件が起こっている最中から、かなり多くのアメリカ国民に持たれてしまったようじゃ・・・
ここで疑問なのは、一体、なぜATFやFBIなどの捜査当局側の方が悪である、と言う見方をされてしまったのか・・・?
単に偏った記者発表をおこなっていたと言う理由だけで、そんなことになってしまったのか・・・?
詳しく調べてみると、どうやらそれだけではないようじゃ・・・
この辺についてものちほど詳しく伝えていこうと思うが、このような捜査当局に対する反発が起こってしまった大きな理由のひとつとしては、どうやらATFの強制捜査が実施され、その後、教団施設がFBIによって包囲された時点では、まだブランチ・ダビディアン側が誰の目から見ても許されざる犯罪を起こしてしまったわけではなかった、と言う点が挙げられるようじゃ・・・
たしかにブランチ・ダビディアンには銃の違法な改造などの疑いがあり、それによって捜査令状は出されていた・・・
しかし、それはこの時点では、あくまで疑いの段階であり、まだ明確に容疑が固まっていたわけではなかった・・・
さらに日本のオウム真理教のように、ハッキリと重大なテロ行為や殺人を犯したと言うわけでもなかった・・・
(ATFは彼らを虐殺しようとして、返り討ちにあっただけ・・・=教団側は正当防衛をおこなっただけと言う認識がなされた・・・)
にも関わらず、捜査当局側は明確な根拠も示さずに、いかにもブランチ・ダビディアンは凶悪な犯罪組織・・・
指導者デビッド・コレシュは、クレイジーな犯罪者であるかのような発表を、ウェイコ事件が起こっている最中に何度も繰り返してしまった・・・
場合によっては、強硬策も辞さないと言った構えを捜査当局側は見せおり、それらが不当な弾圧ではないかと非難され・・・
さらには根拠が示されないままにおこなわれた、教団と指導者を貶める発表の数々によって嘘つきとさえ呼ばれてしまう事態になってしまったわけじゃな・・・(汗)
まあ前回の記事でも伝えているように元信者らの証言から、たしかにブランチ・ダビディアン内部ではデビッド・コレシュの思想に基づいて、異常な出来事が起こっていたことは事実だろう・・・
しかし問題はこの時点では、それらが誰の目から見ても事実であると解る明確な証拠を、捜査当局側がまるで掴めていなかったと言う点じゃ(汗)
せめてハッキリとした証拠となる写真や映像、あるいは教団側がテロ事件を起こすのではないかと匂わせる発言を録音した盗聴テープでもあれば、話はまったく違っていたはずだがの~(汗)
残念ながら、当時のウェイコ事件についての記者発表映像を可能な限り確認して見ても、そう言った証拠が提示されている様子はなく、すべて言葉による説明だけだった(汗)
おそらく、その辺のことが大きな要因として、正義であるはずの捜査当局側が批判される結果になってしまったのだろうと思われるぞい(汗)
とりあえず、この辺についてはのちほどまた詳しく伝えていくとして、話を続けていくが・・・
このような混沌とした現場の状況の中、ここでさらに教団施設内にいた子供がひとり外に出てきたようじゃ・・・
【ウェイコ事件】さらに続くFBIによる解決への試み・・・しかし両者の歩み寄りは難しく・・・
『ヘザー・バーソン(旧姓・ジョーンズ)氏』
ウェイコ事件が起こった当時、彼女は9歳だったと言う・・・
ちなみに彼女の母親もブランチ・ダビディアンの信者であったようだが・・・
しかしデビッド・コレシュが自分勝手な理由から女性信者たちと次々に性的関係を持とうとし始めた際、母親の方はそのやり方に疑問を感じ、どうしても受け入れることが出来なかった・・・
そのため、その時点で母親は娘である彼女と夫を残して、教団から逃げ出していたようじゃ・・・
とりあえず話を戻して続けていくが、ヘザー・バーソン氏の証言やその後の教団側の対応を見ると、どうやら施設に立てこもるブランチ・ダビディアンの信者たちはこの時、捜査当局による強硬策が実施される可能性・・・
場合によっては、そのことで死ぬ可能性についても覚悟していたふしが見て取れる・・・
この時の様子を元信者である『ヘザー・バーソン氏』は次のように語っている・・・
【ブランチ・ダビディアン元信者:ヘザー・バーソン氏】
【元信者:ヘザー・バーソン氏の証言】
デビッドは私に言った・・・
「ここを出たいのならチャンスをあげよう」と・・・
父も反対する様子はなかった・・・
私はただ無言のまま、父の反応を待った・・・
その後、私は教団を去るための荷造りをはじめた・・・
出発する前に父がテディーベアを渡してくれた・・・
その子たちが、背中を押してくれた・・・
施設から離れていく途中、何度も振り返った・・・
前を向くと撃たれるんじゃないかと怖かったから・・・
その後、私は装甲車に乗せられた・・・
爆弾が隠し込まれてないか調べるために・・・
テディーベアはズタズタに刻まれてしまった・・・
(先に教団を離れていた)母にも会えなかった・・・
(捜査当局の)4人の男たちに囲まれ、その内のひとりがインカムを付けていた・・・
それから受話器を渡され、教団施設に残る父の声を聞くことが出来た・・・
父にヘザーと呼ばれて答えた・・・
父は言った・・・
「おまえを愛している・・・」
「ママのためにいい子でな」と・・・
(父は)もう会えないと知っていた・・・
当時はまだ幼すぎて解らなかったが・・・
父は教団から出られないことを知っていて、最後のお別れを言っていたのだ・・・
引用:A&E Television Networks『カルト教団:ウェイコ事件の真相 -狂気 or メシア-』より
だからこそ、子供である彼女を教団施設の外へ出し、生かす道を選ばせたのではないかと言うわけじゃ・・・
そして、これにより、この時点で教団施設に残る子供は、デビッド・コレシュ自身の子だけになったようじゃ・・・
さらにこの辺りから捜査当局側も明らかに強硬な策に出るための、さらなる準備を整えはじめたと言う・・・
この時、FBIは軍の協力を仰ぎ、戦車・装甲車・軍事運搬車など総勢20台もの車両を動員・・・
狙撃手の人数もさらに増やし、重装備を整えたFBI捜査官700名も現場に投入したそうじゃ・・・
その光景は、まさに戦場・・・
民間人を相手にした捜査で軍隊と呼べる規模での、これほどの兵力と人員を動員したのはアメリカ史上、この時が初めてだったのではないかと言われている・・・
さらにここで、一気に緊張が高まる発言をFBI報道官からなされることになった・・・
このような大規模な陣容を構えたのちにFBI側は・・・
「ハッキリと証明したい・・・」
「教団側がどんなに対抗しても、我々には完全制圧する力がある・・・」
この発言はなんと言うか、捜査当局側が強行策を実行したがっていることを暗に明言しているような感じじゃ・・・
いずれにしてもここから捜査当局側の対応は、かなり強硬になりブランチ・ダビディアンの信者たちにプレッシャーを掛けるようなやり方になっていったと言う・・・
具体的にいくつか紹介すると、次のような感じじゃ・・・
・戦車を教団施設周辺でこれ見よがしに走らせ、タイミングを見計らって、わざと施設の壁に突進させる・・・
・夜になれば、大型のサーチライトを何台も用意し、信者たちを眠らせないために一晩中、施設の窓に向かい強い光を当て続ける・・・
・信者たちが寝静まるであろうタイミングを見計らい、わざと戦車で施設周辺の木をなぎ倒し、さらに倒れた木々を集めて火を付ける・・・
挙げ句の果てには・・・
・昼夜問わず、大音響で様々な音や音楽を流したりもした・・・
ニワトリの鳴き声、時計の秒針が回る音、ウサギの金切り声などなど・・・
元信者の証言によれば、ナンシー・シナトラと言う女性歌手の歌を大音響で流したりもしていたようじゃ・・・・・・
これらはすべて中にいる信者たちにプレッシャーを与えるためにおこなわれ、どうやらFBI側はこの辺から交渉による解決よりも、信者たちを精神的に追い詰めて、投降させようとするやり方に切り替えたようじゃ・・・
しかし、これらのFBI側の作戦はあまり効果が現れず、信者たちが教団施設の外に出て来ることはなかった・・・
それはおろか、この時、教団施設の中にいたと言う元信者の証言によれば、このことでむしろブランチ・ダビディアン内部の結束が強められていったと言う・・・
つまり、これらの嫌がらせとも取れる対応はFBI側の思惑通り、信者たちの精神を疲弊させることには成功していた・・・
しかし、それはむしろある種の苦行を与えることで信者たちの信仰心を刺激してしまい、結果として最後まで戦い抜く覚悟を固めさせることになったと言うわけじゃ・・・
「信仰が試されている・・・」
と言ったことを、信者たちは感じてしまっていたのかも知れないの~(汗)
【ウェイコ事件】離反を画策?!奇策を用いるFBIの思惑とは・・・?
つまり信者たちの中で指導者であるデビッド・コレシュに対し不信感を抱かせて離反させようと言うわけじゃ・・・
一体、どういうことなのか・・・?
もう少し具体的に言うと、まず教団施設に立てこもるデビッド・コレシュには、この時、『スティーブ・シュナイダー』と言う右腕的存在の信者がいた・・・
このスティーブは教団施設が包囲されている間、コレシュの補佐として、FBI側のネゴシエイターと直接、話をおこなうこともあったようじゃ・・・
【ブランチ・ダビディアン信者:スティーブ・シュナイダー(ウェイコ事件にて死亡)】
ブランチ・ダビディアン内部では指導者デビッド・コレシュの勝手な聖書の解釈によって、それまで夫婦であった者たちを強引に別れさせ、夫と別れたあとの女性信者たちと教団内ではコレシュひとりだけが、次々と性的関係を結んでいくと言うことがおこなわれていた・・・
そのことは前回も伝えたが、その別れさせた夫婦の中には、このスティーブ・シュナイダーも含まれており、デビッド・コレシュは彼の元妻との間でも性的関係を結び、さらには子供まで作っていたようじゃ・・・
つまりデビッド・コレシュは強引にスティーブと、その妻を別れさせ、その後、彼の妻と性的関係を結び、子供まで作らせていたと言うわけじゃ・・・
どうやらFBIは、これまでの間にその事実を突き止めていたようで、それを利用して教団内での離反を画策しようとしていたようじゃ・・・
その時の様子を、FBI側のネゴシエイターだった『バイロン・セージ氏』は、次のように証言している・・・
【FBI側ネゴシエイター:バイロン・セージ氏の証言】
包囲作戦から2週間ほどが経った・・・
今までの作戦はデビッド・コレシュにとって、意味のないものだった・・・
彼は投降することの条件に、相当な対価を求めるはずだ・・・
教団施設の外に出ることは、彼にとって失うものが多い・・・
そこで私たちはデビッド・コレシュと信者との間に、何かほころびがないか探った・・・
彼(コレシュ)の右腕でもあるスティーブ・シュナイダー・・・
デビッドが終末の予言をするなら、信者を彼(スティーブ)に任せようと考えた・・・
その後、スティーブとデビッドとの間の亀裂を見つけたかも知れなかった・・・
デビッド・コレシュには特殊な婚姻関係がある・・・
ブランチ・ダビディアン内に何人もの妻がいる・・・
子供も複数の妻との間でもうけていた・・・
(コレシュの妻のひとり)ジュディーはスティーブ・シュナイダーの元妻だった・・・
スティーブとジュディーは、何年も子供を作ろうとしていたが出来なかった・・・
しかし、デビッドと寝た彼女はあっさりと妊娠した・・・
(ブランチ・ダビディアンから送られて来た)ビデオテープの中に、2歳くらいの女の子をデビッドが招き寄せて抱っこする姿が映っていた・・・
その子は、彼(デビッド)に飛びついていた・・・
教団側との、これまでのやり取りから察するに、そのビデオはスティーブが撮影していたはず・・・
そこに映るデビッドの可愛い娘は、ジュディーとの子だ・・・
自分(スティーブ)の元妻だ・・・
この状況はスティーブにとって、ツラいはずだ・・・
これを利用してスティーブとコレシュの間に溝を作るんだ・・・
何としてもやる・・・
そう決意して取り組んでいた・・・
引用:A&E Television Networks『カルト教団:ウェイコ事件の真相 -狂気 or メシア-』より
スティーブからすれば、自分と別れた元妻をデビッド・コレシュが指導者の立場を利用して物にした挙げ句、夫婦でいた間、何年努力しても作れなかった子供までも、自分と別れたあとにあっさりと元妻との間で作られてしまった・・・
はたから見て普通に考えればスティーブにとってこの状況はかなりツラく、デビッド・コレシュに対して、恨みのひとつも持っていたとしても不思議ではない・・・
となれば、FBI側の説得によって、彼がデビッド・コレシュを裏切る可能性も十分、考えられる・・・
事実、この時、FBIネゴシエイターのバイロン・セージ氏によれば、包囲中スティーブとの間で交わされた会話には、FBI側の説得により彼が何人かの信者たちを引き連れ、離反することを受け入れつつあるような感じもあったと言う・・・
しかし、ここでFBI側が予想していなかったことが起こったようじゃ・・・
FBI側としては説得を受けたスティーブ・シュナイダーが、どこかのタイミングで離反した信者たちと共に表に出て来るだろうと思っていた・・・
しかし、まったく予想していなかった信者のひとりが、スティーブへの説得工作をおこなっている最中のタイミングで突然、施設の外へ出てきたようじゃ・・・
その信者とは・・・
と続けていきたいところではあるが、今回はここで一旦、切らせてもらい、この続きはまた次回、伝えていこうと思うぞい?!
↓↓↓ 続きはこちら! ↓↓↓
【ウェイコ事件2】終わらない悲劇の連鎖【ブランチ・ダビディアン】:次回予告!
続きが気になるじゃないか~!
コラー!!!
子ザルちゃん(汗)
あんまり長すぎるとブログの方は良いんだけど動画作る時、メチャクチャ大変になるんじゃよ~(汗)
テロップ入れるだけでも、数十時間掛かるんじゃよ(汗)
まあ次の記事はもう半分出来上がってるから、それほど時間置かずに更新出来るはずだから許しておくれじゃぞい(汗)
本業の方で急な仕事とか入らなければだけどね(汗)
しょうがね~な~!
それでは!
次回も引き続き、恐怖のカルト宗教団体が引き起こした怖ろしい事件『ウェイコ事件』について伝えていくよ~!
ブランチ・ダビディアン側と捜査当局側による包囲戦・・・
FBI側の巧みな戦術により、デビッド・コレシュの右腕的存在を寝返らせられるかに思われた矢先?!
予期せぬ展開が待ち受けていた?!
さらに包囲戦の終盤、凄惨な結末が訪れるかに思われた直前、実は生存への一筋の光明があったと言うが・・・
果たして、それは何なのか?!
悲劇の舞台裏では何が起こっていたのか?!
詳しくじっくりと伝えていく予定だよ!
と言うことで!
次回も絶対、見に来てくれよな!
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