あなたは1993年に起こった、新興宗教団体の信者数十名が犠牲となった凄惨な事件をご存じだろうか・・・?
その恐ろしき事件とは・・・
『ウェイコ事件(別名:ブランチ・ダビディアン事件)』
アメリカテキサス州にある町に、とあるキリスト教系新興宗教団体の教団施設があった・・・
その施設には老若男女併せて、数百人の信者たちが共同生活を送っていた・・・
そんな彼らの元に1993年のある日、アメリカ政府の捜査機関のひとつである、アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局・ATFの捜査官たちが訪れ、とある容疑で強制捜査を実施しようとした・・・
そこですんなり教団側に捜査が受け入れられれば良かったが・・・
教団の指導者は、その捜査を敵の攻撃であると断定・・・
当時の指導者と、その信者たちは激しい抵抗を示した・・・
その結果、教団側の信者のみならず、捜査に入った者たちにも犠牲者が出る凄惨な事態に発展・・・
さらにその出来事があったのちにはATFの捜査官だけではなく、アメリカ連邦捜査局(FBI)までもが乗り出した苛烈な包囲戦となり、双方共ににらみ合う膠着状態に陥ってしまった・・・
そんなにらみ合いから、数十日後・・・
最終的にこの出来事は子供を含めた数十人の信者たちが犠牲となる、凄惨な結末を迎えることになった・・・
さらに、この事件はこれだけにとどまらず、その2年後にはさらなる悲劇を招くことにもなってしまった・・・
※WARNING※
※『ウェイコ事件(別名:ブランチ・ダヴィディアン事件)』の記事は少々、長くなってしまうので複数回に分けてお送りしています。
これは第1回目の記事です。
※途中でブラウザーのバックボタンを押すと、あなたの夢に悲しげに泣く仏さまが出て来て眠れぬ夜を過ごすことになりますので、ご注意ください。(適当)
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【ウェイコ事件1】終わらない悲劇の連鎖【ブランチ・ダビディアン】
『ウェイコ事件(別名:ブランチ・ダヴィディアン事件)』
このウェイコ事件は、日本ではあまり知られていないのではないかと思うが、アメリカでは知らぬ者はいないと言うほど有名な事件だったりもするぞい?!
事件発生当時は驚きを持って伝えられ、その悲劇的な結末・・・
そして、その2年後に起こった怖ろしい惨劇によって、多くのアメリカ人の心に衝撃と共に記憶されることになった・・・
事件が起こった大元にはアメリカの新興宗教団体の存在があったわけだが・・・
これだけを聞くとオウム真理教のようなカルト宗教団体が、何かとんでもないことをしでかしてしまったのだろうと思ってしまうかも知れない・・・
しかし、ことはそう単純なものではなく、この事件が起こったのちには捜査の手が入った新興宗教団体側のみならず、当時はむしろどちらかと言えば、この事件を担当したATFやFBIの捜査当局側の方こそ激しい批判にさらされることになったようじゃ・・・
その批判は全米各地に渡って巻き起こり、人によっては宗教団体の側には、それほどの罪はなかったのではないか・・・?
むしろ事件の対応をした捜査当局側の強引なやり方の方にこそ、問題があったのではないか・・・?
と言ったような意見が多く出て来たりもしたようじゃ・・・
ワシが、このウェイコ事件に強い興味を惹かれたのも、この点にあったりするぞい?!
事件後には犠牲となった信者たちの追悼碑が作られ、その後、アメリカではこの事件を扱った特集番組なども多く作られたようだが、その内容はむしろFBI側の方が悪であり、宗教団体側については犠牲者であるといった感じで、かなり同情的に描かれるものも多かったようじゃ・・・
これは一体、どう言うことなのか・・・?
この事件についての背景・・・
発端となった新興宗教団体が、どう言ったものだったのか・・・?
さらにその宗教のトップとは、如何なる人物だったのか・・・?
そもそも一体、なぜアメリカの捜査当局が捜査をおこなうことになったのか・・・?
そして最終的に、なぜ事件を起こした宗教団体側のみならず、事件を担当した捜査当局側までもが責められる事態となってしまったのか・・・?
ここから、この事件についてのことをなるべく時系列に説明しながら、その辺についても詳しくお伝えしようと思うぞい?!
読むのが面倒な人は動画でどうぞだよ~!
それから動画について一部、訂正・・・(汗)
動画内で教団指導者の名前を『デビッド・コルシェ』と連呼してますが、正しくは『デビッド・コレシュ』です(汗)
訂正箇所は以下となります・・・
×『デビッド・コルシェ』
○『デビッド・コレシュ』
謹んで訂正します~(汗)
すいません~(汗)
↓↓↓ 動画はこちら! ↓↓↓
【ウェイコ事件】事件概要・・・悲劇の結末を迎えたウェイコ事件・・・
この事件が起こったのは、1993年2月28日から4月19日に掛けての約2ヶ月の間・・・
場所はアメリカ・テキサス州にある中規模都市・・・
『ウェイコ・・・』
どうやらウェイコ事件と言う名称は、この地名に由来しているようじゃな・・・
名称は・・・
『マウント・カーメル・センター』
下記の画像が実際の施設の写真じゃ・・・
『ブランチ・ダヴィディアン』
ウェイコ事件当時、教団の指導者だった者の名前は・・・
『デビッド・コレシュ(旧名:バーノン・ハウエル)』
先ほどのマウント・カーメル・センターと言うのは、この宗教団体ブランチ・ダヴィディアンの拠点とされていた施設で事件当時はここに多数の子供を含む、トータル100名以上の信者たちが共同生活を送っていたと言う・・・
【ブランチ・ダヴィディアン:シンボルフラッグ】
【デビッド・コレシュ(旧氏名:バーノン・ハウエル)】
このブランチ・ダヴィディアンはキリスト教の主流な考えから、さらに特定の分野に広がりを持たせた思想・・・
新約聖書の中にある、ヨハネの黙示録による終末思想を根本の体系としていたようじゃ・・・
どう言った思想か、もう少し具体的にひと言で言うと・・・
「世界は近く終末の時を迎え、最終戦争・ハルマゲドンが起こり、神のしもべたる信者たちと悪に染まった邪悪な者たちとの戦いが繰り広げられ、最後には人間たちの支配が終わり神が統治する新たな世界が到来する・・・」
と言った感じの思想じゃ・・・
信者たちは、神の存在と黙示録にある終末思想を信じており、指導者であるデビッド・コレシュのことを神の代弁者であると固く信じていたようじゃ・・・
そして1993年2月28日・・・
そんな彼らの元に冒頭で伝えたアメリカの捜査機関ATFの捜査員約100名ほどが教団施設を訪れ、強制捜査を実施しようとした・・・
実は教団側はこの時、彼らの終末思想にある最終戦争に向けて大量の銃火器を購入し、さらに戦闘訓練までおこなっていたと言う・・・
そしてどうやらATFは、それら大量の銃火器の中に、一部不正な改良が加えられているものが含まれいるのではないかと言う疑いを掛け、それによりブランチ・ダヴィディアン教団施設を強制捜査しようとしていたと言うわけじゃ・・・
このATFによる強制捜査は当初、極秘の内にすすめられ当日は教団側に知られることなく、奇襲を掛けて突然、施設への突入を開始する予定だったようじゃ・・・
つまり奇襲によって、一気に教団施設内へ突入し、中にいる信者たちを制圧する・・・
その上で、じっくりと施設内部を捜査しようとしていたわけじゃ・・・
しかし、なぜかその情報は事前に教団側に漏れてしまっていた・・・
それにより信者たちは前もって待ち構えることができ、ATFの捜査官たちが突入しようとした途端に激しい銃撃戦となってしまった・・・
その辺の経緯はのちほど伝えていくとして、最終的にATF捜査官4名と、教団信者6名が命を落とす結果となり結局、この突入作戦は失敗に終わったようじゃ・・・
その後、この失敗により捜査の管轄はATFからFBIに移ったが、大量の銃火器で武装して施設に立てこもる教団信者たち相手に容易に手を出すことが出来ず、そのままにらみ合いの膠着状態に陥ってしまった・・・
そのにらみ合いは51日間にもおよび、その間にはFBIの交渉担当人ネゴシエイターを介して、様々な交渉が試みられたと言う・・・
しかし、それらの交渉は一部は上手くいったものの、完全な解決には至らなかったようじゃ・・・
教団側と捜査当局側で交わされたやり取りは、延べ215時間、754回に渡ったそうだが、そのほとんどが施設内にいたデビッド・コレシュの一方的な説法と言うか、教えというか、彼の思想を延々と繰り返し聞かされるだけに終わってしまったそうじゃ・・・
これらのやり取りは交渉と言うよりも、おそらく話が噛み合わないまま、終わることがほとんどだったのだろうと思われるの~・・・
このような状況の中、当時のアメリカ司法長官・ジャレット・レノ氏は・・・
「教団内部では子供が虐待されていると言う情報がある・・・」
とのFBIからの報告を受け、ついに最終手段を決断した・・・
【ウェイコ事件当時のアメリカ司法長官:ジャレット・レノ氏】
先発として武装したFBI捜査官170名と、2台の戦闘車両が教団施設に迫り、強硬策を実施した・・・
FBIはまず戦闘車両の突入によって教団施設の壁に穴を開け、そこから大量の催涙ガス弾を投げ込んだ・・・
その数、93発・・・
この時、FBIはこれだけの数の催涙ガス弾を使っていぶり出せば、教団指導者のデビッド・コレシュや信者達もたまらず外に飛び出してくるだろうと考えていたようじゃ・・・
そこで信者たちがいぶり出されてきたところで、一気に押さえ込もうと言うわけじゃ・・・
しかし、当初の思惑とは裏腹に信者たちは施設に立てこもったまま出て来ることはなかった・・・
そんな状態が数時間続き、その後、突如として教団施設から火の手があがった・・・
その火は瞬く間に燃え広がり、あっという間に施設全体が炎に包まれたそうじゃ・・・
その焼け跡からは最終的に指導者デビッド・コレシュを含む、76人にものぼる信者たちの遺体が見つかり、その内、23人は幼い子供たちだったと言う・・・
その後、この事件は様々なメディアで取り上げられ、詳しくはのちほど伝えるが、その詳細が解るにつれてATFやFBIの疑惑に繋がる数々の事実や不手際が明るみに出ることになった・・・
それにより事件の発端となった宗教団体『ブランチ・ダヴィディアン』側のみならず、アメリカの捜査当局も世間からの猛烈な批判に晒されることになったようじゃ・・・
かなりざっくりとだがウェイコ事件の概要としては、こんな感じじゃな(汗)
最終的に信者76人が死亡してしまったと・・・
しかもその内、23人が子供・・・
これは、たしかに悲惨な結末だねぇ(汗)
何とも言えない感じだけど、この結末を見る限り、多くのカルト宗教と同じく最後は集団自殺を図ったと言う感じなのかなぁ・・・
それにしても、このブランチ・ダヴィディアンと言う新興宗教の信者たちは、相当な信仰心を持っていたみたいだねぇ(汗)
死をも辞さない信仰心・・・
そこまで彼らを魅了したものとは、一体、何だったのか?
このブランチ・ダヴィディアンと言うのは、どんな宗教団体だったのかなぁ?
何やら怪しげな終末思想を持っていた、と言うのは分かったけどねぇ・・・(汗)
【ウェイコ事件】事件の発端となった宗教団体ブランチ・ダヴィディアンとは・・・?
そうじゃの~・・・
それでは『ブランチ・ダヴィディアン』と言う宗教団体がどう言ったものだったのか・・・?
そしてウェイコ事件が発生した当時、指導者であったデビッド・コレシュとはどう言った人物だったのか?
その辺について、ここから伝えて行こうと思うぞい?!
まずこの宗教団体「ブランチ・ダヴィディアン」の起源だが、その歴史は1930年代にまで遡る・・・
アメリカに古くからある、セブンスデー・アドベンチスト教会・・・
この教会に所属していた、ビクター・ホウテフと言う人物が、同教団内部で・・・
「教団は世俗的な物質主義に傾斜している・・・」
と言った批判を展開したようじゃ・・・
そのことによりホウテフはセブンスデー・アドベンチスト教会を破門され、教団を去ることになった・・・
同時に彼を支持していた、信者の一部もホウテフに続いて教団を抜けたそうじゃ・・・
そしてそのホウテフと彼を支持する一派はその後、アメリカ・テキサス州ウェイコに移り、そこで独自の思想を展開する・・・
「ダビデ派セブンスデー・アドベンチスト教会」
と言う名称の新たな宗教団体を結成した・・・
ちなみに、これがのちのブランチ・ダヴィディアンの前身となったようじゃ・・・
【ビクター・ホウテフ】
この年、教祖であったビクター・ホウテフが69歳で死去・・・
その妻のフローレンス・ホウテフが新しい指導者となった・・・
【フローレンス・ホウテフ】
その予言とは・・・
「1959年に終末の時が訪れる・・・」
と言うもの・・・
これはかなり無茶苦茶な感じで、とても的中するとは思えない予言だが、実はこのダビデ派セブンスデー・アドベンチスト教会では、リーダーとなる者は神から選ばれた預言者でなければならないと言う掟があったそうじゃ・・・
つまりいくらフローレンスが教祖の妻であったとしても、それだけでは周りの信者から後継者として認めてもらうことは出来ないと言うこと・・・
真に教団のリーダーとして認められるためには、何かしらの予言をしなければならなかった・・・
そこでフローレンスは、このような無茶な予言をしたと言うわけじゃ・・・
そしてまあ当然のことながら、この予言は見事に外れてしまった・・・
そのことにより教団は分裂・・・
その後、新たにベンジャミン・ローデンと言う人物が次の指導者となり、そこで教団名を「ブランチ・ダビディアン」に改めたと言う・・・
同時に、その後の教団の拠点となるマウント・カーメル・センターも、かなり小規模ではあったようだが、彼の時代に建設が始まったそうじゃ・・・
【ベンジャミン・ローデン】
信者たちもいたって普通で、教団内部の様子も穏やかな雰囲気だったそうじゃ・・・
さらに時は流れ、1978年・・・
この年に、それまで指導者であったベンジャミン・ローデンが亡くなってしまい、彼の妻であったロイス・ローデンが後継者となりブランチ・ダヴィディアンの新たな指導者となったようじゃ・・・
【ロイス・ローデン】
信者たちも穏やかな日々を送っていたと言う・・・
しかし、それから3年後の1981年・・・
教団の運命を大きく変えることになる、一人の男がブランチ・ダヴィディアンに加わることになった・・・
【ウェイコ事件】指導者デイビッド・コルシェとは・・・?教団の運命を変えるひとりの男がブランチ・ダヴィディアンに加わった・・・
「バーノン・ハウエル」
のちにブランチ・ダヴィディアンのトップに上り詰めることになったデビッド・コレシュ、その人じゃ・・・
ここで少々、時を遡り、なぜデビッド・コレシュがブランチ・ダヴィディアンに参加することになったのか・・・?
彼の生い立ちについて簡単に伝えながら、その辺の経緯についても説明しておこうと思うぞい?!
バーノン・ハウエル・・・
のちのデビッド・コレシュは1959年8月17日、アメリカ・テキサス州ヒューストンで生まれた・・・
出産当時、彼の母親は14歳で未婚だったそうじゃ・・・
なぜ未婚だったのか・・・?
その辺の経緯について詳しくは解らないが、どうやらデビッド・コレシュの父親は女癖の悪い男だったようで当時、交際していた身重の母親を捨て、他の女性に乗り換えてしまったようじゃ・・・
このような経緯でデビッド・コレシュは父親のいない私生児として生まれたわけだが・・・
彼の母親は、その当時14歳・・・
その若さでは、一人で子供を育てることが出来なかった・・・
そこで彼女は息子(コレシュ)を自分の母親、つまりデビッド・コレシュの祖母に当たる人物に預け、どこか別のところで離れて暮らし始めたそうじゃ・・・
それから数年後・・・
コレシェが5歳の時に、母親は大工をしているロイと言う男性と結婚・・・
それを機にようやく彼を引き取り、結婚相手と共に3人で暮らすようになったと言う・・・
それからしばらくして、ロジャーと言う名前の父親違いの弟が生まれた・・・
その弟ロジャーの証言によれば、義理の父親であったロイは理由もなく、コレシェに厳しく当たっていたと言う・・・
そして、なんと若い彼を家から追い出したこともあったそうじゃ・・・
彼の母親の妹、コレシュからすると叔母にあたる人物の証言によれば、義理の父親であったロイは最悪の男で、とても良い父親とは言えなかったそうじゃ・・・
さらにコレシュは学校生活においても、問題を抱えていたようじゃ・・・
コレシェ自身の証言によれば、周りからは「バカの子が来た」と陰口を叩かれ、その度に気分は落ち込み絶望を感じたと言う・・・
世界が暗闇に包まれた感覚・・・
この世は残酷だと、この時の彼は感じていたそうじゃ・・・
そんな感じで家庭でも学校でも、絶望を感じていた彼の幼少期は非常に孤独だったそうじゃ・・・
そんな孤独な幼少期を過ごした彼は、その後、高校まで進学した・・・
しかし、ここも詳しくは解らないが高校時代の彼は失読症と言う障害があだとなり、成績が低迷してしまった・・・
それにより高校を卒業することが出来ずに、中退してしまったそうじゃ・・・
ただ成績の悪かった彼ではあったが、なぜか音楽についてだけは抜群の才能を発揮していたと言う・・・
さらに幼少の頃からずっと聖書への関心が異常に強かったようで、なんと彼は12~13歳の頃にはほぼ聖書全文を暗唱出来てしまっていたようじゃ・・・
その聖書への関心は成長したあとも延々と続き、彼の証言によれば17歳の頃あたりから自分はイエス・キリストの生まれ変わりではないかと言う思いを抱くようになったと言う・・・
その後、しばらくコレシュはアルバイトをしながらテキサスを転々とする不安定な生活を送っていたようじゃ・・・
だが、その間にもキリスト教への信仰心は強く持っていたようで、教会には熱心に通っていたようじゃ・・・
しかし、教会での彼は年長者や牧師と神学について言い争うなどしてしまい、いくつもの教会を出入り禁止になったりもしたそうじゃ・・・
さらに一時期はロックスターを志して、ハリウッドに出たりもした・・・
だが結局、芽が出ることはなく挫折したようじゃ・・・
そんな感じの不安定でボロボロな生活を送っていたデビッド・コレシュだったが、彼が19歳となった年のある晩、自分の運命を変える出来事が起こったそうじゃ・・・
その時のことを、彼は次のように証言している・・・
【デビッド・コレシュ自身の証言】
それまで私は車上生活をしてた・・・
生活は問題続きだった・・・
ある晩、神に本気で悪態をついた・・・
すると突然、まぶしい光に包まれた・・・
全方向から見つめられている感覚だ・・・
そして彼が現れた・・・
「19年間、おまえを愛し続けたのに、おまえは私に背を向け拒否し続けた・・・」
と言われた・・・
あの経験は、それまでに感じたことのない強烈な感覚だった・・・
その時、私は自分の役割を知った・・・
引用:A&E Television Networks『カルト教団:ウェイコ事件の真相 -狂気 or メシア-』より
そしてどうやら、その過程でテキサスのウェイコにあるブランチ・ダヴィディアンの施設・・・
マウント・カーメル・センターにたどり着いた・・・
そこで当時、教団の指導者であったロイス・ローデンに出会い、そのまま入信することになったようじゃ・・・
とまあ、こんな感じの経緯でデビッド・コレシュはブランチ・ダヴィディアンに加わることになったわけだが・・・
その後、彼はその当時、教団指導者であったロイス・ローデンと、とんでもない関係になってしまったようじゃ・・・
ブランチ・ダヴィディアン元信者であった「キャシー・ジョーンズ氏」の証言によれば、なんと彼は指導者ロイスと深い仲になり、子供を身ごもらせてしまったと言う・・・
この出来事に関して、彼女は次のように証言している・・・
【ブランチ・ダヴィディアン元信者:キャシー・ジョーンズ氏】
【元信者キャシー・ジョーンズの証言】
彼はロイスと長時間、一緒にいた・・・
私の理解が正しければ2人は、付き合っていたらしい・・・
とても驚いたわ・・・
ロイスは彼(デビッド・コレシュ)の祖母ほどの歳だった・・・
デイビッドは神の意志だと考えた・・・
彼女と聖なる子を作るべきとね・・・
引用:A&E Television Networks『カルト教団:ウェイコ事件の真相 -狂気 or メシア-』より
そして当時、70歳だったと言うロイスとの間で関係を持ち、子供を妊娠させてしまった・・・
ちなみにこの時、デビッド・コレシュの年齢は25歳だったそうじゃ・・・
70歳と言う高齢な女性が妊娠・・・
これ自体が奇跡のような話で、本当なのかと疑ってしまいそうだが、他の信者たちからも同様の証言があることから、どうやらこれは事実のようじゃ・・・
しかし、この妊娠に関してはまあ70歳と言う高齢が祟ったのだと思うが、どうやら流産となってしまったようじゃ・・・
それがきっかけとなり、ここでコレシュはあっさりとロイスを見かぎった・・・
さらに彼はブランチ・ダヴィディアンの信者たちに向かって、こんなことを言い始めたそうじゃ・・・
「彼女は信仰心が足らず、リーダーには相応しくない・・・」
「自分こそが真の指導者だ・・・」
ハッキリとした意図は不明だが、この発言を見る限り、どうやら彼は教団内部で権力を握ろうとしていたのではないかと思われるの~・・・
そして元信者の証言によれば、コレシュのこのような発言に対して、教団内部ではその通りだと同調する者も現れた始めたようじゃ・・・
さらにデビッド・コレシュは、その同調した信者たちと共に、なんとその後、それまで指導者であったロイス・ローデンを強引に教団から追い出してしまった・・・
これによりデビッド・コレシュは表面的には教団の実権を握ったかのように見えた・・・
しかし、このような強権的なやり方に当然、反発する信者も大勢現れたようで、逆にデビッド・コレシュをブランチ・ダヴィディアン内部から追放し、ロイス・ローデンを指導者に復帰させようと言う動きも活発となったようじゃ・・・
デビッド・コレシュに対するこれらの動きはその後も収まらず、このままいけばロイス・ローデンの復帰は時間の問題かに思われた・・・
少なくとも教団は大きく分裂する可能性が高かった・・・
しかし、その後、この情勢が一気に変わる出来事が起こった・・・
それは復権が望まれていた、ブランチ・ダヴィディアンの元指導者「ロイス・ローデン」が亡くなったこと・・・
これによりデビッド・コレシュの地位を脅かす存在は、とりあえずは消えることになった・・・
だが、そのことで同時に、どうやら教団内部では激しい権力争いが起こってしまったようじゃ・・・
実はブランチ・ダヴィディアン元指導者のロイス・ローデンには、ジョージ・ローデンと言う息子がいた・・・
【ジョージ・ローデン】
それに対して当然のことながらデビッド・コレシュは激しく反発・・・
自分は真の予言が出来る特別な力を持っていると言い張り、自分こそがブランチ・ダヴィディアンの指導者に相応しいと主張し始めたようじゃ・・・
そのことにより教団はコレシュ派と前指導者の息子ジョージ派に分かれ、激しく対立・・・
お互いに相手を貶めようと裁判沙汰を繰り返した・・・
しかしそれでは決着が付かず、なんとこの争いは銃撃戦にまで発展してしまったようじゃ・・・
この事件はメディアにも大きく取り上げられ、ブランチ・ダビディアンと言う宗教団体の存在を広く人々に認識させた出来事でもあったそうじゃ・・・
このような感じで激しい権力争いの結果、最終的にデビッド・コレシュが勝利をおさめ、新しい指導者としてブランチ・ダヴィディアンのトップに君臨した・・・
ここから彼の本格的な支配が始まったそうじゃ・・・
ちなみに後継者争いに破れた前指導者ロイス・ローデンの息子ジョージは、この件とはまったく関係のない別のところで殺人事件を起こしてしまったと言う・・・
その殺人の動機として、彼はライバルとして争ったデビッド・コレシュが殺し屋を差し向けたからだと供述したり、そうかと思えばパレスチナ解放を目指す組織の殺し屋が自分を殺害しようとしたなど、まるで意味不明な供述を繰り返したそうじゃ・・・
その後、完全に心身を喪失し、精神に異常が認められると言うことで殺人については無罪となったようだが、その後は精神病患者が収監される病院に死ぬまで閉じ込められることになったようじゃ(汗)
なんと言うか、どっちもどっちな感じの危険な人物だったようじゃの~(汗)
とりあえず話を戻して続けていくが、教団の指導者となったのち彼は、これまでの「バーノン・ハウエル」と言う名前を捨て、法的な手続きを取った上で、正式に「デビッド・コレシュ」と改名したようじゃ・・・
ちなみにこのデビッド・コレシュと言う名前には意味があるようで、彼自身の証言によれば、まずコレシュというのは旧約聖書に記載のあるバビロン捕囚と言う存在からユダヤ人を解放した救世主である『ペルシャ皇帝キュロス2世』のキュロスをヘブライ語に訳したもの・・・
そしてデビッドと言うのは、古代イスラエルの王「ダビデ」、これを英語にするとデビッド(David)となり、そのふたつを繋げて、デビッド・コレシュと言う名前になったそうじゃ・・・
とまあ、だいぶざっくりではあるが、これがブランチ・ダヴィディアンと言う宗教団体・・・
そしてデビッド・コレシュと言う人間の人物像と、彼が教団のトップに上り詰めるまでの経緯じゃ(汗)
デビッド・コレシュって相当、ぶっ飛んだ人だったみたいだねぇ(汗)
権力のためだったとは言え、70歳のおばあさんと関係を持ち子供まで身ごもらせてしまうとは(汗)
それにしても、どうも話を聞いてると、このブランチ・ダヴィディアンと言う宗教団体は、当初はそれほどヤバイ感じでもなかったみたいだねぇ?
思想的にやや偏りはあったのかも知れないけど、ロイス・ローデンが指導者だった間は、特にカルトな感じでもなく・・・
キリスト教をベースとした、普通の宗教団体だったって感じだよねぇ?
となると、本格的におかしくなり始めたのは新たに指導者となったデビッド・コレシュに原因があったってことだよねぇ?
ブランチ・ダヴィディアン内部で、彼が新しい指導者になったあと一体、何があったのかなぁ?
【ウェイコ事件】指導者デイビッド・コレシェのカリスマ性とは・・・?凶人?それともメシア・・・?
そうじゃの~・・・
たしかにその点は不思議で一体、なぜ神への平穏な信仰を続けていたブランチ・ダヴィディアンが当局に目を付けられてしまうようなおかしな宗教団体へと変貌してしまったのか・・・?
時期的な面から見れば、そうなったきっかけはデビッド・コレシュにあるのは間違いないとは思うがの~(汗)
しかし信者たちだってバカではないだろうから、そうやすやすと彼の口車に乗せられるとも思えない・・・
そうなると信者たちの心を掴んで離さない、何らかの魅力がデビッド・コレシュと言う男には備わっていたのだと思われるが、それが一体、何だったのか・・・?
ここからデビッド・コレシュがブランチ・ダヴィディアンの指導者としてトップに君臨したのち、教団内部で何が起こっていたのか・・・?
その辺について、伝えていこうと思うぞい?!
まずブランチ・ダヴィディアンにデビッド・コレシュが加わった当初、周りの信者たちは一部を除いては彼に対して、それほど忠実だったと言うわけではなかったようじゃ・・・
それはコレシェが指導者として、トップに君臨したあとも変わらなかったそうじゃ・・・
元信者の証言によれば、コレシェが教団指導者となった当初は彼の言葉を鵜呑みにする信者は少なく、真の指導者だと認めていない者も多くいたと言う・・・
中には武力的な実力行使で指導者の地位を獲得した彼に対して、不信感を持っていた信者も多かったそうじゃ・・・
事実、コレシュが指導者となった時点で、教団から離れていく信者が大勢いたと言う・・・
まあ、それも致し方ないだろうの~(汗)
教団に入ってすぐに、これまで信者たちを導いていた指導者をたらし込み、子供まで身ごもらせてしまった・・・
子供が流産してしまったあとは、手のひらを返すようにあっさりを彼女を捨て、今度は自分が指導者に相応しいなどと言い始めた・・・
さらに彼女が亡くなったあとは教団の跡目を争って、その息子と銃撃戦まで繰り広げてしまった・・・
そんな危険で傲慢なことをした人間が指導者になったのだから、逃げ出す信者が続出するのも無理はないだろうの~(汗)
まあそんな感じでデビッド・コレシュがトップになった直後のブランチ・ダヴィディアンからは大勢の信者が離れていった・・・
残った信者たちの中にも、彼に対して不信感を持っている者が多くいたようじゃ・・・
しかし、そのような状況を一変する出来事があったと言う・・・
その出来事とは・・・
『イスラエルへの訪問・・・』
ブランチ・ダヴィディアンの指導者となったデビッド・コレシュは、なぜかイスラエルへの訪問を熱望し始めたそうじゃ・・・
そして、コレシュは望み通りイスラエルを訪れた・・・
彼の証言によれば、滞在中は神の法に関連する場所を訪ねまわったと言う・・・
さらに具体的な場所が語られていないので、どこかは解らないがどうやら、それらの場所を訪れている最中に再度、神が現れたと言う・・・
コレシェが信者に語った話によれば、その時の状況は次のような感じだったそうじゃ・・・
【元信者の証言】
目の前に馬車が降り立ち、その中にいた天使が彼を空高くへ連れていった・・・
ついにはオリオン座を越え、そこで高度に進歩した文明を見たと(コレシュは)語りました・・・
その文明にはレーザー技術が駆使されおり、彼は永遠不滅の神を見た・・・
地球へ戻ってくると全景が目に浮かび、聖書の全容を理解でき、すべての解釈が得られたと・・・
その経験のあと、変化が訪れた・・・
彼は神の真意を得た・・・
引用:A&E Television Networks『カルト教団:ウェイコ事件の真相 -狂気 or メシア-』より
こんなわけの解らない体験談をコレシェは語っていたわけだが・・・
しかし元信者の証言によれば、どうやら、このイスラエル訪問をきっかけに、実際に彼は劇的な変化をとげたようじゃ・・・
先にも紹介したブランチ・ダヴィディアン元信者の『キャシー・ジョーンズ氏』は、この出来事があったのちのデビッド・コレシュについて、こんな証言をしている・・・
【元信者・キャシー・ジョーンズの証言】
イスラエル訪問後のデビッド・コレシュは私が見る限り、まったくの別人になっていた・・・
ヒッピー風情の放浪者のようだった若者が知識にあふれる人物に変わっていた・・・
とても驚いたわ・・・
デビッドは聖書を教えているだけではなかった・・・
彼は神の使者だった・・・
引用:A&E Television Networks『カルト教団:ウェイコ事件の真相 -狂気 or メシア-』より
【ブランチ・ダヴィディアン信者・キャット・シュレイダー氏】
【信者・キャット・シュレイダーの証言】
彼は聖書の教えを説いた・・・
すべてを理解しているみたいだった・・・
彼を好きではなかったけど、かなわなかった・・・
(当初は)彼の教えのすべてに反発した・・・
なぜ?どうして?と反論した・・・
彼はその質問にすべて答えた・・・
聖書を使ってね・・・
だから気に入らなかったけど、彼を愛してた・・・
なぜなら神を愛してたからよ・・・
デビッドは忘れられない・・・
カリスマ性があり、真実に満ちていた・・・
数時間で膨大な知識を与えられた・・・
それまでの人生で学んだ以上の量よ・・・
すぐに家族全員でウェイコへ引っ越した・・・
デビッドの教えを請うためよ・・・
引用:A&E Television Networks『カルト教団:ウェイコ事件の真相 -狂気 or メシア-』より
類い希なるカリスマ性と聖書に関しての膨大な知識・・・
そして、その膨大な知識に基づいて、彼に対して反感を抱いていた信者たちですらも納得させ、魅了してしまえるような聖書の解釈を披露出来る人物となっていたわけじゃ・・・
一体、イスラエル訪問後のデビッド・コレシュに何が起こっていたのか・・・?
彼自身が言うように本当に神が現れ、その真意を得たとでも言うのか・・・?
まあ、そんな突拍子もない話をおいそれと信じるわけにもいかないので、その真相は解らないが、いずれにしてもこの出来事をきっかけに劇的な変化を遂げたデビッド・コレシュに心酔する信者が続出したようじゃ・・・
そしてブランチ・ダヴィディアン内部での彼の力は、絶対的なものへと変化していった・・・
その後は独特な選民思想を説きながら・・・
「ブランチ・ダビディアンの信者達だけが、最終戦争に生き残ることを神に認められた民である!」
と位置づけ、カリスマ的な独自の布教で次々に信者を獲得していったと言う・・・
その教えに加え、さらにデビッド・コレシュの音楽的な才能に魅了された信者も多くいたそうじゃ・・・
ちなみに彼の音楽については、今もYouTubeにアップされているので聴くことが出来る・・・
以下にいくつか貼り付けておくので、興味があれば聴いて見ると良いぞい!
【ウェイコ事件】狂い出す歯車・・・変貌し始めたブランチ・ダヴィディアン・・・その実態とは?!
元信者の話によれば、まるで大きな家族みたいだったそうじゃ・・・
そこには多様性があり、看護師や教師、老人から若者、田舎者から都会育ちの高学歴の者まで様々な人たちがいたと言う・・・
それらの人々が集まった当初は、教団の拠点であったマウント・カーメル・センターはボロボロの状態でトイレすらなく荒れ果てていたそうじゃ・・・
それを集まった信者たちが力を合わせて、敷地を整備し建物を建築したと言う・・・
先に見せたブランチ・ダヴィディアンの拠点となった建物は、デビッド・コレシュがリーダーとなったあとに建てられたものだそうじゃ・・・
その生活は外界からは隔絶された、かなり独特なものだったようじゃ・・・
食事の時には全員が食堂に集められ、みんなで食べることが決められていた・・・
さらに炭酸飲料やジュース、チョコレート、その他お菓子類などの甘い物は一切、排除され、飲み物は水だけ・・・
暴力やクスリなどの悪があふれているとして、テレビの視聴など外界の情報を得ることも一切、禁止されていたそうじゃ・・・
このような生活を送る内にいつしかみんな、デビッド・コレシュの言葉を信じるようになったと言う・・・
そんな信者たちを相手にコレシェの教えはますます先鋭化していき、いつしかヨハネの黙示録に登場する7つの封印について、強く言及するようになったようじゃ・・・
一部、デビッド・コレシュが説いていた教えを以下に載せておくぞい?!
【デビッド・コレシュが信者たちに語った教え】
天国の神は真実と言う本を持つ・・・
それを読める唯一の者は神だけだ・・・
7つの封印が解かれ始めると、世界は崩壊へと向かう・・・
近い将来、人類は滅びることになる・・・
誰も知らないキリストの啓示を授ける・・・
審判を下す条件は、ただひとつ・・・
7つの封印を知りたいか・・・?
すべての封印を解くことで、地上に神の国が現れる・・・
封印を解くごとに大災害が地上を襲う・・・
政治的で軍事的な力を持つバビロンの軍隊・・・
そこで神の人々が現れる・・・
バビロンに苦しめられた人々・・・
(自分は)メシアであり、神の羊だ・・・
7つの封印を解ける・・・
ブランチ・ダヴィディアンは、選ばれた神の人々だ・・・
引用:ABC NEWS・Who were David Koresh and the Branch Davidians?
これはつまり、それぞれ何らかの形で社会から追い詰められ、神に救いを求めていた人々だったのではないかと思われるが・・・
そう言った人たちが外界から遮断された生活を送っていたわけじゃ・・・
そこに来て、こんな話を聞かされることによって、もしかしたら信者たちは、これまでの自分の境遇と照らし合わせて考えてしまい、デイビッド・コルシェの教えを信じてしまったのかも知れないの~・・・
もう少し、解りやすく言うと・・・
『自分を追い詰めた世の中の者たち = バビロンの軍隊・・・』
『バビロンの軍隊に攻撃された自分 = 神の人々・・・』
と言う具合じゃな(汗)
いずれにしても、こうして7つの封印が解かれたのち、バビロンの軍隊と戦うのだと信者たちは信じ込んでいったようじゃ・・・
さらにそこでデビッド・コレシュは、とんでもないことを言い始めた・・・
何とそのバビロンと言うのは、アメリカ合衆国のことだと言ったそうじゃ・・・
彼の言葉を信じていた信者たちは、ここでいずれバビロンの軍隊であるアメリカ政府の人間が攻めて来ると考えたようじゃ・・・
デビッド・コレシュェ自身も、そのように説き、この辺りでブランチ・ダヴィディアン内部では大量の銃火器を購入し始めるようになったようじゃ・・・
さらに同時に軍事的な訓練もおこなうようになったと言う・・・
この時のことについて、ブランチ・ダヴィディアン元信者の『マーク・ブレオー氏』は、次のように証言している・・・
【ブランチ・ダヴィディアン元信者:マーク・ブレオー】
【ブランチ・ダヴィディアン元信者:マーク・ブレオーの証言】
デビッドが神の羊なら、私たちは黙示録の聖なる戦士だ・・・
神の民は最後の戦いで戦う・・・
デビッドは信者に、迫害と殉教について教えた・・・
命を落とす者も出るだろうと・・・
私たちは訓練所を作り、戦いに備え身体を鍛えた・・・
未来のために・・・
引用:A&E Television Networks『カルト教団:ウェイコ事件の真相 -狂気 or メシア-』より
他の元信者の証言によれば、この時は戦争が起こることを自覚しており、死をも辞さない覚悟だったと言う・・・
さらにブランチ・ダヴィディアン内部でおこなわれていた軍事訓練は、大人だけではなく子供たちにまでさせていたようじゃ・・・
教団施設では子供の手の届くところに銃が置かれ、それをオモチャ代わりに遊ぶ子もいたそうじゃ・・・
「24人の長老の父は自分がなるべきだ・・・」
「長老は処女の女性から生まれるべきである・・・」
ここまでの間にブランチ・ダヴィディアン信者たちに対して、デビッド・コレシュはヨハネの黙示録に記載のある終末思想を中心とした教えを説いていたと伝えて来たが、このヨハネの黙示録には次のようなことが書かれているようじゃ・・・
「羊がバビロンを倒したあと、終末が訪れる・・・」
「そこへ特別な集団、24人の長老が現れる・・・」
「その24人の長老が地球の規律を決める・・・」
どうやらデビッド・コレシュは、このヨハネの黙示録に出て来る24人の長老に関して、彼の都合の良いように解釈し、その長老たちの父親は自分であるべきだと主張したようじゃ・・・
さらに、その長老たちの母親は処女の女性から生まれるべきだとも言っているわけじゃ・・・
この主張にあるような内容など聖書の黙示録には、当然のことながらひと言も書いてはいない・・・
なので、これは完全に彼の独断と偏見に満ちた、自分勝手な考えによる主張だったわけだが・・・
なんと彼は、この主張を実現するための行動を実行に移したようじゃ・・・
つまりブランチ・ダヴィディアン信者たちの中で、処女である女性を選び出し、その女性たちと性的関係を結び、子供を産ませようとしたと言うわけじゃ・・・
これを聞いて、何となく嫌な予感がした人もいるかも知れませんが・・・
普通に考えて、社会の中で成人した女性の何人が処女のままでいられるものなのか・・・?
その数はゼロではないとは思うが、圧倒的に少数なのは間違いないだろう・・・
ブランチ・ダヴィディアン内部でもそれは同じで、成人女性信者たちの中にその時点まで処女であった女性はいなかったようじゃ・・・
そこでデビッド・コレシュはとんでもない手段に出た・・・
なんと彼は・・・
『未成年の子供に手を出した・・・』
一応、14歳程度の子供を産める年齢まで成長した女性を選び出したようだが・・・
とは言え、これは教団内部での権力を振りかざした、かなり卑劣なおこないのような気がするの~・・・
いずれにしても、こうして選ばれた未成年の女性たちに対して、デビッド・コレシュは結婚をしたいと申し出たようじゃ・・・
当然、その子供たちの親の中には、それを拒否して教団を抜けた者もいたようじゃ・・・
しかし、なんと親たちの中には、そのデビッド・コレシュの申し出を受け入れた者もいたようじゃ・・・
そして未成年だった彼女たちはその後、デビッド・コレシュと性的関係を持ち、子供を次々に産んでいったそうじゃ・・・
ここで疑問に思うのは、果たしてそんなことが許されるのか・・・?
つまり未成年の子供と性的関係を持つなどと言う行為は、違法ではないかと言うわけじゃ・・・
のちの話にも繋がって来る部分でもあるので、これについても伝えておこうと思うが、調べて見た結果、かなりグレーではあるもののギリギリ合法なようじゃ・・・
もちろん結婚についてはいくら式を挙げたからと言っても、行政的な手続きも何もおこなわれていない以上、正式なものとは認められない・・・
しかし、未成年者との性的な交渉については、どうやら合法だったようじゃ・・・
実は当時のアメリカ・テキサス州の州法では、14歳以上の未成年者との性的交渉については、親の同意があれば合法的に可能だったようじゃ・・・
抜け目のないことにデビッド・コレシュは、この時、本人はもちろんのこと、事前に子供の親たちへの同意も取り付けていたと言う・・・
とんでもない話だが、こうしてデビッド・コレシュは自身の自分勝手な主張に基づいて、ブランチ・ダヴィディアン内部にいた未成年の女性たちと関係を持ち、自分の子供を次々に産ませていったようじゃ・・・
さらにデビッド・コレシュ自身はこんな勝手なことをしておきながら、彼は自分以外の者たちの結婚を禁じたようじゃ・・・
『ニューライト』と呼ばれる人類の婚姻制度を廃止すると言う思想に基づき、教団内部では男女の間でキスはもちろんのことハグをおこなう行為も禁じたと言う・・・
もちろん性的な交渉も禁止されることになったようじゃ・・・
なぜ、このようなことをしたのか・・・?
その理由として、デビッド・コレシュはこんなことを言ったそうじゃ・・・
「選ばれた人間である自分だけが、正しい子供を作れると神が言った・・・」
「世界中の女性は自分に帰属するのだ・・・」
「それが神のお告げだ・・・」
何を言ってるんだと言う感じだが、こうしてブランチ・ダヴィディアン内部では、それまで夫婦であった者たちでさえも別れることになったそうじゃ・・・
しかし、ここでまたもやデビッド・コレシュは意味不明な持論を展開し始めた・・・
なんと彼は、今度は処女である否かに関わらず、それまでパートナーであった男性と強引に別れさせたあとの女性信者たちと、次々に性的関係を結んでいったそうじゃ・・・
まさにハーレム状態・・・
教団の中で女性と関係を持てる男性は自分だけである、と言う勝手なルールを作り上げてしまったわけじゃ・・・
さすがにこれには従えないと思った者もいたようで、ここでデビッド・コレシュの異常性に気付いた信者の何人かは、ブランチ・ダヴィディアンの施設から逃げ出したようじゃ・・・
ちなみになぜ、こんな無茶苦茶なルールに教団信者たちは従ってしまったのか・・・?
実は新約聖書の中には・・・
「最後の時に妻を持つ者たちは、持たないかのように生きるべきだ・・・」
と言う一節があるようじゃ・・・
この一節はキリスト教全体の独身主義の基盤ともなっている教えのようだが、どうやらデビッド・コレシュはこの教えを引用することで、信者たちを言葉巧みに丸め込んでしまったようじゃ・・・
この一節を引用したデビッド・コレシュが、どのような主張を展開したのか、もう少し具体的に言うと・・・
「終末戦争であるハルマゲドンに向けた最後の戦いに挑む神の民であるブランチ・ダヴィディアン信者は、聖書に書いてあるように独身主義を貫かなくてはならない・・・」
「しかし自分(コレシェ)は、24人の長老の父親にならなければならない、と言う神から託された使命がある・・・」
「だから自分だけは独身主義は貫かず、多くの妻を持ち子供を作らなければならないのだ・・・」
と言うわけじゃ(汗)
何ともまあ実に自分勝手な都合の良い解釈だが、多くの信者が彼のこの主張を信じてしまい、納得してしまったというわけじゃ(汗)
さらに事件後には信者の子供たちに対する、児童虐待の疑いも取り沙汰された・・・
誤って飲み物をこぼしてしまうと言ったような、ちょっとしたミスを犯しただけで強く殴りつけるところを見た言う証言もあるようじゃ・・・
しかし元信者の中には否定する証言もあるため、これについては本当かどうかはイマイチ解らない点でもある(汗)
とまあ、こんな感じでブランチ・ダヴィディアン内部ではデビッド・コレシュの強権的な支配が続き、徐々にカルト的な様相を呈する異常な集団へと変貌していくことになったわけじゃ・・・
デビッド・コレシュが指導者になったあとのブランチ・ダヴィディアンでは、終末思想を説くだけでなく、実際に銃火器を大量購入し、さらには軍事訓練まで起こっていたと・・・(汗)
その上、コレシェの勝手な主張に基づいて、未成年の女性に手を出して子供を作らせてしまったと・・・
それはおろか、今度は教団内での婚姻を認めず、それまで夫婦であった者たちを別れさせ、交流まで絶ってしまった・・・
にも関わらず、自分はハーレム状態でブランチ・ダヴィディアン信者の女性たちと次々に性的関係を結び、子供を産ませるに至ったと・・・
自分勝手と言うか、何というか・・・
教団内では、デビッド・コレシュがまるで独裁者のように振る舞っていたわけか~(汗)
でもさあ、ブランチ・ダヴィディアン内部では、はたから見ればたしかに異常なことが起こっていたんだろうけど一体、何でそのことが露見することになったのかなぁ?
教団の施設であるマウント・カーメル・センターには、基本的に信者たちだけが出入りしており、かなり閉鎖的な環境だったわけだよねぇ?
中にはデビッド・コレシュの異常なおこないを見て逃げ出す信者はいたんだろうけど、基本的にほとんどの信者は彼に従っていたんだよねぇ?
そうなるとブランチ・ダヴィディアンは一体、なぜアメリカの捜査当局に目を付けられることになったのかなぁ?
そこには何かしらのきっかけがあったと思うけど、それは一体、何だったのかなぁ?
そうじゃの~・・・
たしかにブランチ・ダヴィディアン内部では異常なことが起こっていた・・・
信者たちの多くも、それに従っていた・・・
中には疑問を持つ者もいたかも知れないが閉鎖された環境の中では、それを表に出すことも難しかっただろう・・・
そうなるとおかしいと感じつつも、延々とそれに従い続けるしかなくなるわけだが・・・
どうやら、その状態に耐えられなくなった信者が現れたようじゃ・・・
のちにその者は、他の信者たちから・・・
『奴はキリストを裏切った『ユダ』である・・・』
などと言われ、批判されることになったそうじゃ・・・
つまり教団内部から彼らを裏切り、外部へ密告する者が現れたと言うことじゃ・・・
一体、ブランチ・ダヴィディアン内部で、何が起こっていたのか・・・?
ここから続きを伝えていこうと思うが、今回は一旦、ここで切らせていただき、それについてはまた次回、やっていこうと思うぞい?!
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【ウェイコ事件1】終わらない悲劇の連鎖・・・【ブランチ・ダビディアン】:次回予告!
次回も引き続き、恐怖のカルト宗教団体が引き起こした怖ろしい事件『ウェイコ事件』について伝えていくよ~!
一体、ブランチ・ダヴィディアン内部では、何が起こっていたのか・・・?
なぜ事件が発覚し、強制捜査がおこなわれることになったのか・・・?
次回はその辺の経緯などについて、伝えていくよ~!
と言うことで!
次回も絶対、見に来てくれよな!
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