あなたは『アンネリーゼ・ミシェル』と言うドイツ人の少女をご存じだろうか?
彼女は『悪魔に取り憑かれた少女』として有名な女性です。
映画「エクソシスト」などでもお馴染みの悪魔憑き・・・
日本でも悪霊やキツネに取り憑かれるといった、いわゆる心霊現象的な話はありますが・・・
しかし、そんなことが科学の発展したこの現代社会の中で起こるものなのか?!
今回は前回記事にした悪魔に取り憑かれてしまったドイツの少女『アンネリーゼ・ミシェル』にまつわる後日談をお伝えします。
前回の記事をまだ見ていない人は、こっちじゃぞ!
しかし、その試みは失敗し、残念ながら彼女は亡くなってしまった・・・
この一連の事件について、裁判がおこなわれたところから話を進めていくぞい!
※この記事には、ややショッキングな画像も含まれますので、ご注意ください。
※アンネリーゼ・ミシェルの記事は全2回に分けてお伝えします。
この記事は第2回目の記事です。
※なお、途中でブラウザーのバックボタンを押すと、あなたの夢に悲しげに泣く仏さまが出て来て眠れぬ夜を過ごすことになりますので、ご注意ください。(適当)
【オカルト】アンネリーゼ・ミシェル/悪魔に取り憑かれた少女【2】
彼女は現在、当時住んでいたのと同じ家の前に墓が建てられ、そこに埋葬されている・・・
上記の写真がアンネリーゼ・ミシェルが眠る墓じゃ・・・
実はこの彼女の死に関して、後日、裁判がおこなわれた・・・
今回はその辺の事情について、話していこうと思うぞよ・・・
【アンネリーゼ・ミシェル】彼女の死は過失か?!それとも悪魔の所業か?!
このことに関し、当時の検察は・・・
「この死には不審な点がある!」
と判断し、死後に解剖検査をおこなった・・・
その結果、彼女の死因は極度の栄養失調と脱水症状であったことが判明した。
これは公式なものとして今も記録されているようじゃ・・・
これにより悪魔払いをおこなったアルト神父とレンツ神父、そしてアンネリーゼの父ヨゼフと母アンナの4人は「過失致死傷害罪」に問われた・・・
そりゃあ、事件として扱われても仕方ないかも(汗)
【アンネリーゼ・ミシェル】大勢のキリスト教徒が注目する前代未聞の悪魔裁判がおこなわれた・・・
この時、検察側と弁護側は双方ともに真逆の主張がなされたのじゃがこのことで、この裁判は・・・
実質的に悪魔の存在を認めるか認めないかが、争われる形になった・・・
それによってキリスト教徒を中心に大勢の人の関心を集める裁判になった・・・
たしかに前代未聞の裁判だね(汗)
一体、この裁判はどんな風に進んでいったの?!
「アンネリーゼは悪魔になど取り憑かれていない!彼女は病気だったのだ!」
検察側の医師「アンネリーゼは厳しいカトリックの生い立ちであったため、宗教的な幻覚で悪魔を作り出してしまった」
基本的に、こんな主張に終始したようじゃな。
逆に弁護側からは、悪魔払いがおこなわれた期間に撮られた膨大な量の写真や音声、映像などを証拠として提出し、それをもって・・・
「アンネリーゼ・ミシェルは悪魔に取り憑かれていた!」
と言う主張がなされた・・・
【アンネリーゼ・ミシェル】前代未聞のエクソシズム(悪魔払い)裁判・・・検察側の主張
※裁判記録を引用し、日本語に翻訳したものであるため、少々、クドく読みにくいかも知れません。
・そもそもアンネリーゼ・ミシェルに悪魔が取り憑いていたなんて事実はなかった。
・アンネリーゼ・ミシェルは両親からキリスト教の教えを厳しく躾けられていた。
・そんなアンネリーゼ・ミシェルは16歳で「てんかん」を患い、苦しんだ。
・その苦しみはいつしか彼女の精神を病んでいった。
・精神を病んだ彼女は、この苦しみの原因はキリスト教における敵である悪魔のしわざだと思い込んだ。
・同時に両親も、そのように思い込んだ。
・そこでアンネリーゼ・ミシェル自身と両親は教会に救いを求めた。
・そして両親とアンネリーゼ・ミシェル自身の同意の上、悪魔払いの儀式がおこなわれた。
・その結果、アンネリーゼ・ミシェルは命を落とした。
・しかし、その悪魔払いの儀式の際にアンネリーゼ・ミシェルの両親と2人の神父が適切な対応をしていれば、彼女が命を落とすことはなかった。
・アンネリーゼ・ミシェルの両親と2人の神父は悪魔払いの儀式がおこなわれている約10ヶ月の間に、病院での適切な治療をおこなわせるべきであった。
・悪魔払いなどと言う非科学的な行為をするべきではなかった。
・少なくともアンネリーゼ・ミシェルが死んでしまう1週間前に強制的に飲食をおこなわせていれば、彼女の死は回避されたはずだ。
・アンネリーゼ・ミシェルの両親と2人の神父は彼女を保護する責任があったが、その責任を果たさなかった。
・それはアンネリーゼ・ミシェルの両親と2人の神父の過失であり、その過失によって彼女が致死せしめられたことは明白である。
・なので両親と2人の神父はアンネリーゼ・ミシェルの死に対して相応の罰を負うべきである。
・よってアンネリーゼ・ミシェルの両親と2人の神父に対して、過失致死傷罪での罰を求める。
さらに彼女は膝の骨が砕けており、肺炎にもなっていたことがわかっていた。
実際の裁判では、この点についても適切な治療をおこなわせるべきであったとの主張もされたようじゃ・・・
検察側からの求刑は以下のものじゃ・・・
・2人の神父たちについては、罰金刑のみ。
・両親は十分苦しんだため、犯罪性だけを認めて求刑はしない。
これって検察側が、何かに対して配慮をしたってことなのかな?(汗)
悪魔の存在を否定し、悪魔払いの儀式が正当なものではないと言う主張は、言ってみれば、キリスト教自体の権威性を貶めることにもなりかねないし、場合によっては悪魔払いの儀式を許可したカトリック教会側も罪に問わなければならなくなるしの(汗)
さらにドイツの憲法では、信仰の自由が保障されていたが見方によっては、それも否定することになりかねない(汗)
この悪魔払いは本人の信仰上の自由意志によって、おこなわれていた。
死に至った原因である絶食も本人の意思と見ることも出来たしの(汗)
【アンネリーゼ・ミシェル】前代未聞のエクソシズム(悪魔払い)裁判・・・弁護側の主張
それで?これに対する反論はどんな感じだったの?
と言うか、そもそも弁護を引き受ける弁護士はいたのかな?(汗)
2人の神父については、カトリックの教会から弁護士がつけられたみたいじゃの・・・
さらにアンネリーゼの両親も悪魔の存在を肯定的に見るリベラルな弁護士を雇って裁判に臨んだようじゃ・・・
そして彼女の両親と2人の神父の主張は、検察の主張に真っ向から反論する形になった・・・
つまりアンネリーゼ・ミシェルは悪魔に取り憑かれており、これを救うには悪魔払いをおこなうしかなかったと言うものじゃ・・・
ほとんどこの一点に主張は集約され、実際の裁判でも、ここが争点として争われることになった!
【アンネリーゼ・ミシェル】前代未聞の悪魔裁判に判決が下された・・・
判決内容は以下の通りじゃ・・・
・被告人は過失に起因する過失致死罪で有罪とする。
・禁固6ヶ月(後に中断された)と3年間の保護観察処分を宣告。
検察側の求刑よりも刑が重くなってない?!
下された判決による刑は、検察側の求刑よりも重いものになったのじゃ(汗)
まあこの刑はのちに保留となり、実際に執行されることはなかったようじゃがの(汗)
もしかしたら、この判決に対して熱心なキリスト教徒から反発されることを恐れたのかも知れないの(汗)
こうして前代未聞の悪魔裁判は決着がついた・・・
現在、この事件は精神障害の誤認、怠慢、虐待、そして宗教的ヒステリーによって引き起こされた事件と位置付けられているようじゃ・・・
【アンネリーゼ・ミシェル】公判中、彼女の遺体は一度発掘された・・・
それは南バイエルン州のアルゴイ地方からきたキリスト教カルメル会に所属する修道女から告げられた言葉がきっかけだったようじゃ・・・
その修道女がアンネリーゼの両親に告げた内容は・・・
「自分が見たビジョンによると、あなたたちの娘の体は腐敗を免れている状態であり、それはこの事件が超自然的な出来事であることを記すものである。」
こう告げられたアンネリーゼの両親は、当局に・・・
「アンネリーゼの埋葬が不当に早急だったため、使用した棺が安いものになってしまった。」
「だから、もっと良い棺に交換したい」
と表向きの理由をつけて、遺体の発掘をおこなうことの許可を求めた。
その後、どうやら遺体発掘の許可がされたようで、アンネリーゼの遺体は死後に発掘されることになった。
1978年2月25日、アンネリーゼ・ミシェルが埋葬されてから2年後のことじゃ・・・
ちなみに当局による発表では「アンネリーゼ・ミシェルの遺体は一貫して腐敗の兆候が見られる」とのことだから、どうやら腐敗を免れている事実はなかったみたいじゃな(汗)
【アンネリーゼ・ミシェル】彼女の事件はその後、多くの本や映画となって語り継がれることになった・・・
このことからも、彼女に起こった出来事は、当時も今も関心が高いことがうかがえるの(汗)
この事件を題材とした書籍や映画を一部、載せておくぞい!
・映画「レクイエム」
・書籍「Lessons Learned: The Anneliese Michel ExorcismThe Implementation of a Safe and Thorough Examination」
【アンネリーゼ・ミシェル】彼女の墓周辺はキリスト教巡礼者が多く集まる聖地となったが・・・
まるで彼女の墓はキリスト教の聖地のように扱われたのじゃな・・・
そのことから、一部では彼女をキリスト教の聖人の列に加えてはと言う意見もあったそうじゃ・・・
だが、何人かのイエズス会の神父や、その後のローマ教皇が悪魔払いの儀式について、否定的であったために実現しなかったようじゃ・・・
「アンネリーゼ・ミシェルは悪魔に取り憑かれながらも、必死に戦った聖人である」
と言う認識があったっぽいね・・・
【オカルト】アンネリーゼ・ミシェル/悪魔に取り憑かれた少女【2】:あとがき
どうじゃったかの?
楽しめたかの?
彼女に取り憑いた6人の悪魔たちが、どんなことを話したのか?!
興味があれば、見てみてね!
それじゃ!
次回も絶対、見に来てくれよな!
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